きっと偶然じゃない。〔赤〕 (ページ24)

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体育祭が終わってからというもの

なんだか周りが騒がしい

「流星くん、かっこいい～」

「神山くん、かわいいなぁ」

「小瀧くん、プリン好きなのかな？」

「重岡くん、またじゃれてるっ」

そんな声が増えた

あの体育祭をきっかけにみんなのファンが増えた

流「かっこいいって悪い気はせんな」

神「可愛いよりかっこいいのがええやん！」

望「これおれのプリンちやうし」

「俺だけなんかちゃうくない？」

本人たちはなんか言いたそうだけど。

でもそれと同時に増えた言葉がもうひとつ

「あの子いつもいるね」

「確か小瀧くんと同じクラスだよね？」

「誰かの彼女かな？」

平和に過ごしてた私への言葉だった

中学の時もこんなことはあったから慣れてるし

みんなも気にすんなと言わんばかりに触れてこない

神「おっ、Aちゃんそれ作ったん？」

『そうなんだー、割と上手くできた！』

「神ちゃんがこの前教えてたやつ？」

『そうそう！ありがとね』

神「ええよー、なんかあればまた教えたるなあ」

こうやって関係ない話を振って紛らわしてくれる

そんな時だった

「あのっ重岡先輩、、」

しげより少し身長が低くて、綺麗な顔で

校則違反なんかしてない私とは真逆の1年生

「ん？おれぇ？」

「放課後、教室に居てくれませんか？」

どんなに理解力がない私にだって分かる

「え、、、あのー、はい、、、」

この子、しげが好きなんだって

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