きっと偶然じゃない。〔赤〕 (ページ20)

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午後の種目も残すところあとひとつ

「文化祭最終種目は借り物競争です」

この借り物競争には教師も参加する

教師は教師ボックスから紙を引き

生徒は生徒ボックスから紙を引く

例えば教師ボックスに「好きな人」なんて紙があっても
盛り上がるのはその時だけ

その先が見たくなるのは生徒同士の生活風景

生徒ボックスには事前に集めて意見が多かったものが入ってる

淳「よ、しげ」

「おー淳太やん！走れるん？笑」

淳「俺だって走るくらいできるわ！笑」

シゲと淳太先輩がなにか話してるのを

遠目からずっと見てた

望「あの2人走るんかー」

『どっちが早いんだろう？』

望「そらしげやろ」

『淳太先輩も運動できそうなのに？』

望「いや、淳太運動音痴やで」

鳴ったピストルと共に走り出す一年生

学年順だから一年生が何人か走った後の2年生だった

しげが紙を引き「はああああ？！」と言った声を上げたかと思えばこちらに走ってきた

『え、なんかしげこっちこない？』

望「もしかして、、」

『え？なに？』

そうしげが手を取ったのは

望「おれええええっ！？」

望だった(笑)

〈えー、自己紹介お願いします！〉

「2年5組赤団の重岡です！」

〈重岡くん！では引いた紙は？！〉

「はい！学校で1番カッコいい人っす！」

耳が痛くなるほどの女子のきゃー！を聞いた気がする

〈言われてますけど！？〉

望「いや～、モテ期辛いっすわ(笑)」

「うっっっざ！！！(笑)」

〈重岡くん！1位で赤団トップで2年生は終了です！続いて3年生スタンバイお願いしますっ〉

次は、淳太先輩か

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