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「 お昼前最後の競技、障害物です。該当生徒は入場門に並んで下さい 」




私が出る最初で最後の競技






リレーの後、ハチマキを返しに来た望に


淳「友達ってのんちゃんやったんか」


って淳太先輩がぼやいた





こっちからすれば友達だったんですか、なんですけどね






「Aちゃん、頑張ろうね!」

「新政、髪結んどいた方がいいんじゃね?」

『え?なんで?』

「何でって粉に顔突っ込むから」







それは

それは聞いてないし、ゴムないし。

生徒席から「頑張れぇ!」なんて応援するしげに

粉まみれの顔が見られるのかと思うと

借り物にしとけばよかったなぁって今更思う







望「ゴム使うか?」





望の腕にはいつも黒いゴムが付いてる

使ったところなんて見たことないし

第一、結ぶところなんてないじゃん





『いらない』





望のゴムなんて借りたら女子がうるさいし

私はハチマキで髪をまとめた





望「おぉ、それで結べるの女子やな」

『いつでも女子ですけど』





髪をまとめ望が一点を見つめてた





望「、、、ひさびさに見たわ、ピアス」





いつもは髪で隠れてるピアスホールも

体育祭だしと思って付けてた



望は一瞬、辛そうな顔をしたけど

その顔はすぐにいつも通りで




望「まぁ、勝ったらまたプリン買うたるわ」

『なにそれ(笑)』






望らしいなぁって

そんな望のことずっと傷つけてたなんて知るのは

もっと先の話だった。









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作者名:のん | 作成日時:2018年5月15日 18時

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