通過点。〔黄〕 (ページ42)

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淳太くんの好きなウーロンハイを頼むと

横から淳太くんが言った

「カシオレも頼むわ」

濱「え？飲むん？」

「ええから」

私の顔を見れば

「ウーロンハイ、飲めんかったら飲むもんないやろ」

私の好きな淳太くんはこういう事

『ありがとうっ』

ん、とだけそっけない返事をされたけど(笑)

それから照史くんに

「淳太くんずっと怖がっててん！」
「別れ話やったら怖いって」

などを話され怒っていた

それを聞いていた濱田くんが私に連絡をくれた事も知って

やっぱり怒ってたけどどこか嬉しそうだった

小「なぁ、淳太重ない？」

『え(笑)？』

重「大変やろ？淳太笑」

神「プライベートの悩みは俺らに話さんしな」

重「でもあいつ最近楽しそうやねん、多分Aちゃんのおかげやね。最年長やし抱えてるもんは沢山あると思うねん、よろしくなぁ淳太」

ほんとにみんなが淳太くんの事を好きでいて

弄ってても慕っていて愛があって

素敵な居場所を見つけた淳太くんがもっと好きになる。

『うん、私も淳太くんの居場所になれるように頑張る』

頼んでたウーロンハイを口にすれば少し苦さを感じた

「なんちゅう顔してん笑」

『うぅ、好きじゃない...あげる』

「はいはい(笑)こっち飲み」

渡されたカシオレは今まで飲んだ中で

いちばん甘かった

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