通過点。〔黄〕 (ページ41)

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静寂の中、無駄な緊張をした

「は？今なんて？」

そこには間抜けな顔をした彼氏

『だから、美容師ちゃんと目指そうと思って専門行こうかなって』

これを言うのは二回目、相変わらず口を開けて固まってる

『働いてた時に貯めてた分とバイト代もあるから...』

「ちょまって？え？まじなん？」

何でこんな事嘘つかなきゃいけないのよ(笑)

『うん、まじまじ』

「え、いつから考えてたん？」

持っていたグラスを置いた淳太くんに話を続けた

『淳太くんと付き合ってから。私、別れてからテレビで見てこなかったの淳太くんを。でも知らなかった時の淳太くん知りたくて家にあったDVD全部見た』

「は？ほんまに言うてんの？」

『うん、アルバムもシングルも全部借りて入れた(笑)そしたら頑張りたくなった。私も淳太くん達みたいに夢追いたくなった。』

そこまで話すと話す前までは少し怒ってたのに

いつもの淳太くんに戻っていった。

『だから淳太くんとはちゃんとあって話したかったの。あの時私が夢の途中に居れたように淳太くんにもいてほしい。私絶対なるから、だから今度は私の夢への通過点に居てほしい。』

言い終わるとみんながいるとかお構いなしに

優しく抱きしめてくれた。

「そんなん当たり前やんか...おるよ、ちゃんと居る」

そう言って笑って頭をなでてくれる手が

包み込んでくれるようだった

濱「よっしゃ！じゃあAちゃんの夢に向かってみんなで乾杯や！！」

そう仕切り直してくれた濱田くんに

その場の空気か一気に変わった

濱「Aちゃん何飲む？」

『うーん、ウーロンハイ！』

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