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家の前について話し出したのは淳太くんだった





「仕事、見つかりそうなん?」


『ううん、なかなか見つからなくて』


「そっかぁ、ええの見つかるとええな」


『...うん』




あー沈黙は作りたくないのに



何か話さなきゃって思えばまた淳太くんが口を開く







「彼氏とか...おらんの?」






胸が苦しくなった



自分から失恋しといて勝手に苦しくなってる





『..いないよ』





あれからずっと



淳太くんだけだよって言えたら楽になるのに





「そっか、俺もおらんねん(笑)」





そう笑う貴方を今すぐほしい




『アイドルだもんね、淳太くん』




自分で言って泣きそうになって



ほんと馬鹿なんじゃないかって






「はは(笑)そのアイドルと付きおってたんは誰や(笑)」





だから別れたんだよ




貴方はアイドルだから




誰よりも輝いてほしいから




貴方の努力を見てきたから




1番になってほしいから







何もわかってないよ、淳太くん






「え?ちょ、どうした?」





私は涙が止まらなかった









『別れた理由教えてあげる。』









もう言える気がした









ほんとの欲張りは









私だったみたい、









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作者名:のん | 作成日時:2017年5月18日 1時

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