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歩いて帰ろうと淳太くんに背を向けた時
「いや、どこ行くねん」
と、声をかけられた
『え、帰るんだけど…』
「分かってるわ(笑)遅いし送ってく」
そう言う淳太くんは颯爽と運転席へ
「はよ乗りや」
本当に諦めたいならこのまま帰ればいい
淳太くんを無視して帰ればいいのに
私の中で何かが動き出していた
『…お願いします。』
「はいはい、どうぞ」
道案内だけしてな?と言われれば
次右、ここは真っ直ぐと案内をする
特に喋る事のない空間なのに
淳太くんの好きな音楽
たまに流れてくるジャニーズWEST
それでも不思議と気まずくはなかった
『あ、ここ…』
「ん、」
歩いて20分は車には早すぎて気づけば家の前
『ありがとう、送ってくれて』
「おん、ちゃんと鍵閉めるんやで?」
『分かってる…』
心配してくれる貴方にどんどん気持ちは高鳴る
あんまり優しくしないでよ。
こんな女突き放してよ。
って言えたらいいのにね
「あんさ!...いや、何もないわ」
『うん、ありがとう』
「またな、」
ダメだよ、淳太くん
またな、なんてもっと期待しちゃうじゃん。
忘れたいのに忘れたくない
考えたくないのに考えちゃう
そう思ってる時点でもうダメなのかもね
私の恋は終わってなかったんだ
何も変わってないんじゃなくて
変わろうとしなかったんだ
淳太くん。
また堕ちてもいいですか?
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作者名:のん | 作成日時:2017年5月18日 1時