キミとボク。〔桃〕 (ページ10)

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重「いやー、すごい偶然やな！」

と、私の近くのテーブル席で話す3人組

大毅の連れてきた神ちゃんは藤井くんの友達だった
その藤井くんとバイト先が一緒な私という関係

重「なぁ！これでバーベキューしよや！」

神「もう９月やん」

藤「ええやん、やろうや」

何言ってんの、この人達、その中で静かな小瀧くん
いつもなら大毅と楽しそうに話してるのに今日は
グラスに入ったストローをクルクルいじってるだけ

なんか、嫌な事でもあったのかな？

照「Aちゃん書けたー？」

『照史くん、こんなんでどうですか？』

照「かわええやん、ありがとなぁ」

お礼にと作ってくれた飲み物を貰って
お客さんの帰ったテーブルを片す

藤「Aちゃん、あっちのグラスもついでに下げたいからそれ俺持ってくで、代わりにテーブル拭いとってくれへん？」

『あ、ありがと、拭いとくね？』

藤井くんにトレーを渡してテーブルを拭く
と同時に聞こえてくるコソコソ話

重「なぁ！流星かっこええな！今の！」

神「うちの流星はかっこええよ」

重「え～A好きなんかな～(笑)！」

『ちょっと、くだらない話してんなら帰って』

怖ーいなんて怖がる大毅を笑う神ちゃん
もはやその音量はコソコソ話ではないから

ふと小瀧くんを見てもやっぱり元気がない

照「りゅーせー、Aちゃん上がってええよ！ありがとな！」

重「じゃー俺らも帰るか～お会計してー」

大毅のお会計をして更衣室で着替えて藤井くんと裏口を出ればやっぱりいる3人

重「お疲れさーん、帰るでー！！」

藤井くんと神山くんは一個手前に戻る電車らしく駅でさよなら

3人で電車に乗り最寄駅で大毅と別れた後
小瀧くんと歩く夜道はやけに静かだった

『今日さどうしたの？あの人らに疲れた？笑』

そう、聞いてもまぁしか返ってこない
機嫌悪いのかな？って思ったから話しかけずにいれば
あのって口を開いた

「流星のことどう思ってんの？」

『、、、、、は？』

それは考えてもいない言葉だった

『どうって、友達？バイト先の人？くらいにしか』

「ふーん」

え、聞いといてそれ？
乗り込んだエレベーターが8階で止まる
開くボタンを押してくれてる小瀧くんに
バイバイと言えば大きな手が降りてくる

「じゃあな」

そう言って扉が閉まった

『え、、なにこれ、、え？』

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