キミとボク。〔桃〕 (ページ5)

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私の朝は2人分のお弁当を作るところから1日が始まる

お母さんがいない分、できる事は自分でやってきた
お父さんは優しいから俺もやるよって言うけど
仕事で疲れてるのも知ってるし、私が寂しくないように
なるべく1人にならないようにしてくれる

父「毎朝悪いなぁ」

『好きでやってるから、いいの！』

父「ありがとな、よし！会議あるから先行くな！サボんなよ！」

と何も言わずにゴミを持って行ってくれる

お母さんはなぜこの人を裏切ったのか分からない
こんなにも優しい人をなぜ選ばなかったのか、、

今日はずっと晴れだとお天気お姉さんが言っていた
洗濯物を干して、食洗機をかけて、戸締りをして
いつものようにエレベーターのボタンを押す

10階から来るなんて珍しいなぁなんて思いながら
着いたエレベーターに乗ろうとしたら

「『あ』」

小瀧くんがいた

『え？ここ、え？』

「え、若葉さんもここ住んでんの？」

『もって、、え？住んでんの？』

「おん、10階」

10階で止まったのは小瀧くんだったのか
私が驚き過ぎて固まってたのか

「乗らんと閉めるで(笑)」

なんて、笑われる

無言状態でエントランスまでつくエレベーター
ん、って扉を押さえてくれるのに慣れてるなぁと感じる

『まさか、同じマンションだったとは』

「な、俺もびっくりやわ(笑)」

『よろしくお願いします』

「こちらこそ(笑)」

そんな内容が無い会話をして改札に行けば大毅がいた

重「あれー？ふたり一緒なん？」

『聞いて、同じマンションだったの』

重「えええ！？まじでぇ！？」

そんな3人でまあまあな満員電車に乗り込む

「いつもこんななん？」

重「んー、せやなって生きてるか？ちび」

『ちびでも生きてるよっ』

いつもふざけてる大毅にも優しいところはあって
こういう満員電車とか痴漢にあわないようにしてくれたりする
これをもっと出してけばモテるのに

3人で満員電車を抜け学校まで歩いてれば

「ねぇ、小瀧くんってかわいいよね」
「綺麗な顔してるよね」
「かっこいいなぁ」

まあまあおモテになるようで

『イケメンは違いますねぇ』

「悪い気はしやん(笑)」

重「俺も負けてへんけどなぁ」

『大毅は喋んなきゃいいのに』

重「お前！やめろや！(笑)」

なんだか、波乱万丈な高校生活になりそうです。

あ、そういえばバイトの新人今日だったなぁ

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