キミとボク。〔桃〕 (ページ16)

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お疲れ様でした！とバイトを上がり流星くんと歩く帰り道

流「Aちゃん逆方向やんな？送るで」

もう21時やしって自分とは逆方向な私を送ってくれようとする流星くん

『いやいや、悪いからいいよ！なんかあったらお父さんいるし！』

お父さんと言う単語を出せば少し安心したのかじゃあまた明日なとふらふらと帰っていった
私からしたら流星くんのが心配だよ、、、

最寄りに着いて改札を抜ければひとり知ってる人がいた

『のんちゃん？』

その声にパッとこちらを振り向いたのんちゃんは少しおどおどしていた

「いや、あの、さ、、」

『どうしたの？』

「今日バイト行くの見えて、で今コンビニ行くついでにそろそろ帰ってくんかな？って思って、、」

待ってたなんて言われて嬉しい女子はいないと思う

『ありがとう(笑)』

「なんで笑うん？」

『本当は迎えに来てくれたんでしょ？』

「ちゃうし、ほんまにたまたまやから！」

でものんちゃんコンビニ袋なんて持ってないじゃん
嘘がバレバレだよ？

そんなの期待しちゃうからやめてほしい

「いつもこんなに遅いん？」

『だいたいこの時間かな？』

「危ないやん、ひとりやろ？」

『うーん、でも慣れた(笑)』

「言うて、迎え行くよ」

そうやって携帯を出したのんちゃんはん、番号と私の携帯を取った

『別に大丈夫なのに、、』

「同じマンション住んでんのになんか嫌やん」

そう言いながら番号を交換しLINEにもノゾムの文字が増えて思わず頬が緩む

「そういえばおかんがクリスマス予定あるん？って聞いてこいって」

クリスマスか、、、
私にクリスマスなんてあってなかったようなもんだったなぁ

「Aちゃん？」

『あぁ、ごめん(笑)24日はバイトだけど25日はなんもないよ』

別に彼氏がいるわけでも友達とパーティーをやるわけでもないのに休みにしたバイト

照史くんからは彼氏か！ってからかわれたけど

「やったらうちでやらん？っておかんが言ってたからまぁ暇やったら来てやってや、おかん喜ぶし、、」

『分かった、行けたら行く』

行けたら行くなんて保険かけて本当は行く以外ないのに
素直に行くって言えないのはなんでだろう

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