キミとボク。〔桃〕 (ページ14)

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飲み物取りにおとん達のところに行けばそこも楽しそうだった

父「望くん、今日はありがとう」

「いえ、Aちゃんも楽しいって言ってました」

父「そうかー、楽しいか、、良かった」

見つめる先には流星達と水鉄砲ではしゃいでるAちゃん
優しい目を向けながらAちゃんのお父さんは話しだした

父「うち、情けないことに母親いないんですよ、笑」

望母「Aちゃんが前言うてましたよ。うち母いないんですって」

それは初めてタッパを返しに来た時やったわ
俺もそんなこと知らんかったからびっくりしたのを覚えとる

父「向こうの浮気が原因であの子が小学校卒業と同時に離婚したんですけど、かわいそうなことしたなぁって今でも思います」

正直うちは仲ええから離婚というものからは無縁やったし周りにもそういう家庭はなかった

父「中学の頃からずっと私のと自分の2人分のお弁当作って夜ご飯も私が帰るまで待っててくれる子なんですよ」

Aちゃんのお父さんの話で思い出す
そういえば初めてお裾分け持ってった時もお父さんまだだからって言うとったわ

父「あの子にはきっとたくさん辛い思いさせました。家事も洗濯も全部やってくれてて、高校生だしもっと遊びたいだろうに、、でもそんなAが今楽しいって思ってくれてるなら私は幸せですね」

嬉しそうに話すAちゃんのお父さんの話に感動したのか泣いてるのかおかんやった

「何泣いとんねん」

望母「やって～！ほんまにええお父さんやないですか！」

酒でも入っとんちゃうか？と思うくらい泣いてるおかんと
全部知ってるであろうしげのおとん

重父「大毅もおるし望くんもいるからAちゃんは大丈夫やろ！お前はちゃんと父親やれとる」

な！と肩を叩かれたところは少し痛かったけど

「はい、僕も楽しいっす、3人でいるの」

Aちゃんに頼まれた炭酸水を持っていけば後ろから水をかけられる

「冷たっ！！」

『おそーい！！笑』

のんちゃん大毅やるの手伝って！と渡された水鉄砲を手に
みんなでしげに集中攻撃をする

大「ちょ、待ってや！4対1はずるいって！！」

そんなAちゃんの楽しいを笑顔を守りたいって
笑わせてあげたいって素直にそう思った

「好きやん、おれ笑」

『んー？なんか言ったー？』

「なんもない笑」

すきやん笑

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