ただいま。〔桃〕

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それは、寒い冬のことだった






バイト中に何度も鳴っていたであろう携帯






それは全部〔 藤井流星 〕からのものだった






流星は高校生の時に出会った





精神的に追い詰められていた息抜きに





先輩に誘われて行ったBBQに彼もいた





そこで仲良くなり、寄り添ってくれた流星と





付き合うなんて事はなかったものの





仲のいいひとり、その程度。






その時に知った、彼がジャニーズWESTだと








『もしもし？ごめん、バイトだった』





急用かと思って急いで掛け直した




流「あー、お疲れ様〜。」


『ありがとう、なんか用だった？』


流「おおん、暇やっただけ」


『は？それだけであの着信？』


流「おん(笑)たまたま休憩やってん」







それだけで十何件も不在を残す彼はおかしい







『はぁ。休憩ならちゃんと休みなよ』


流「休んだ、でも暇やったんよ」


(流星電話なう？女か！？女か！？)


『ほら、みんな待ってるよ、戻りなって』


流「終わったら飯行かん？、、、もう、望うるさい女やってば、、、」






またそういうこと言う





流星が言えば騒がしくなる外野







流「なぁ飯行こうや、な？」






この人の、な？に弱いのはきっと




この人自身が知ってるはず






『奢りなら行く、、、』


流「いつもそれやん(笑)LINEしとくわ(笑)」


『頑張ってね』


流「ありがとう」








そう電話を切った数分後




携帯が鳴った






流星 : ここな、藤井で予約したから先行っとって
(流星さんが画像を送信しました)






この子はアホなのか？天然なのか？





A : 予約画面のスクショで店が分かるか、地図または店名







そのあと送られてきたお店に行き







流星との食事会は難なく終わった









彼の忘れ物を残しては、、、









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