復帰に向けて 2 ページ24
youside
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「ん…」
どれぐらい経ったんだろ
相変わらず病院の天井は白くて見分けがつかない。
右足はしっかり固定されていて、、
あ、今は中も固定されてるのか
まぁ、右足は固定されていて動かせないし動かそうなんて思わないし。
辺りを首だけで見渡す。
どうやら、手術を終えて自分の病室に戻っていたみたい。
怖かったけど、ほんとにただ寝て起きただけみたいだなぁ
点滴で繋がれていない左手を伸ばしてすぐ横にある机の上にのった携帯をとる。
バンタンの皆からのメールばかりがロック画面に表示される。
メンバーそれぞれが送ってきてくれたみたい。
送られていた時間も皆バラバラで
きっと忙しかったのに合間を縫って連絡してくれたんだろう。
「ﾌﾌっ」
思わず笑みがこぼれる。
バンタンの皆からのメールを見ていると
大丈夫？っていう言葉が待ってるから必ず戻ってきてという言葉に見える。
私を気遣って一生懸命、日本語で書いてある。
ジョングガのメールの最後に《この前、韓国語で返事してくれたから》って書いてあるけど
あれアスなんだよね。
でも、これで思ったのは私の知ってる大丈夫とは意味が違うみたい。
すごく弱ってしまった人間にかける言葉の様に聞こえてたけど
今日からはちょっと違う風に聞けるようになれるかもね。
ｺﾝｺﾝｺﾝ
先生「春宮さーん。」
「はーい。」
先生「失礼します。
今は、右足にだけ追加で麻酔してあるので感覚ないと思いますが、
そのうち切れれば感覚は戻ります。
ボトルを入れた影響で痛くなる事は無いので大丈夫です。」
他にも色々これからのリハビリだのかんだの話をした。
聞いてる限りではそんなにキツそうではない。
…動かしてみないとわかんないよね
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作者名：黒髪の犬 | 作成日時：2021年8月31日 15時
