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飛貴くんが両親に自分を偽って生きているということを知った
飛「俺さ、正直に言っちゃうとうちの会社が今後どうなろうとどうでもいいと思ってるんだよね」
そして今、衝撃的なことを聞いた気がした
「…え?」
空耳のような気がしたから思わず聞き返してしまった
飛「俺は会社を継ぎたくないってこと」
どうやら空耳ではなかったようだ
「…そうなんだ…」
飛「正直Aちゃんも一緒でしょ?
結婚する気なんてないでしょ?」
話の流れで言われた言葉
え?
なんで?
飛「見てればわかるよ?
今日ずっと違う人の事考えてるんじゃない?」
そんなわけない
今日私は飛貴くんのことしか考えてない
飛「俺と誰かを比べてるんじゃないの?」
比べる…
その時頭に浮かんだのは廉の顔
比べてる?
なんで?
もう別れたじゃない
飛「その人のこと好きだったってことだよね?」
好き?そんなはずない
「…好きって言うのが何か、いまいち分かってないからなんとも言えない…」
すると飛貴くんは私に優しく言った
飛「気が付いたらその人のことを考えてて、その人が他の異性と一緒にいたらモヤモヤして、ずっと一緒にいたいって思う人のことを好きな人って言うんだって」
まぁ、俺も恋とかしたことないから友達が言ってたことなんだけどね
って笑って言った
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作者名:なな x他1人 | 作成日時:2018年9月15日 22時