初恋の味はとても辛くて 2 (ページ8)

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誰にも相談できずに土曜日になった

今日は婚約者の浮所くんに会う

ワンピースに身を包み、メイクだっていつもより濃い

父「くれぐれも、ヘマはしないように」

お父様に釘を刺される

廉とのこと、まだ疑っているのだ

「分かっています」

飛「本日は、よろしくお願いします」

浮所くんは身長が高くてすごくかっこよかった

言葉遣いも丁寧で、廉とは大違い

「よろしくお願い致します」

そうして食事会が始まった

話していて分かったことは、浮所くんは近くのエリート男子校に通っている私と同い年

乗馬、バイオリン、ピアノ、ダンスなどプロ級の上手さなんだとか

その上成績優秀

こんな人が私のお婿さん？

廉とは違いすぎててびっくりする

私がそんなこと考えている時

飛「お父様、お義父さま、Aさんと2人でお話してもよろしいですか？」

浮所くんが言う

お父様もお義父さまも、大喜びで出て行った

出て行った途端に

飛「はぁーっ！疲れたー！」

と、さっきまでの浮所くんの面影がなくなった

「えっと…浮所くん？」

浮所くんは私のことを真っ直ぐに見て

「飛貴でいいよ」

って

飛貴で呼ぶとかいきなりハードル高くない？

廉の時はどうだっけ

あの時は普通に呼べたんだよね…

「飛貴くんってよばせていただきます…」

するとうき…飛貴くんは笑って

飛「ほんとに飛貴でいいんだよ？
あと、タメで大丈夫だからね」

って

「…うん」

この人…二重人格？