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10分ほど走ったところで廉は足を止めた
どうやら目的地に着いたらしい
「廉、一体どこに？」
廉「俺ん家」
意味不明だ
「うん、なんで？」
彼女持ちの男の家にぬくぬくと上がっていいものなのだろうか
廉「勉強教えてもらおうと思ってん」
廉はしれっと言う
でも昨日雄登と勉強してなかったっけ
私より雄登の方が頭いいし勉強もわかりやすく教えられる
「えっと…雄登は？」
廉「俺はAに教えてもらいたいねんけど」
「でも咲希が…」
廉「Aやないとあかんねんって」
どうして廉は唐突に嬉しくなる言葉をくれるんだろう
そしてここで喜ぶな私
廉への気持ちは忘れないといけないのに
廉「やべっちょっマジとりま中入って」
「え！？ちょっ」
廉は何かから逃げるように私を部屋の中へ入れた
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作者名：なな x他1人 | 作成日時：2018年9月15日 22時
