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自分から別れを告げておいてこんなことを思うのはずるいし図々しいとさえ思う
でも
思わずにはいられなかった
私が廉の隣にいたかったって
私はそんなことばかり考えていたから
雄登が騒がれていたことなんて全く気づかなかった
“隣のクラスにすごいイケメンが転校してきたらしい”
“しかも死ぬほど勉強できるって”
しかも
雄登が廉と仲良くなってたことなんて
気づかなかった
────放課後
雄「Aー帰るよ」
雄登が迎えに来た
「うん」
私が答えると同時にクラスメートが私の方を一斉に見た
“え?もう転校生キープしたの?”
“廉くんじゃなかったっけ?”
“この前のあの白リムジンのイケメンもなんだって”
“あの子男子とばっかりいるくない?”
“いくら可愛くてもねぇ…”
クラス中がザワつく
雄登は全てを理解して
私にごめんと言った
けれどももう遅い
「雄登、帰ろっか」
私はそう言って教室を出た
私が出ると同時に
廉がクラスに来た
おそらく咲希を迎えに来たのだろう
一瞬目が合った
私は朝のことを思い出し、その場から逃げようとした
けれども
廉「…Aっ!」
と言って廉は私の腕を掴んだ
「…離して」
廉「A、俺は…」
「もうなにも聞きたくない」
いいわけなんてききたくない
廉「まってや!勘違いやっ…」
咲「廉くん?」
廉が何か言うのを遮って咲希が来た
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作者名:なな x他1人 | 作成日時:2018年9月15日 22時