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「ねぇ飛貴くん、どこに向かってるの?」
飛「もうすぐ着くからもうちょっと待って!」
既に発車して30分以上たっている
一体どこへ向かうのかな
飛「着いたよ!Aちゃん!」
10分後、ようやく着いたらしい
着いたんだけど…
「飛貴くん…ここは…」
飛「うん
うちの父が今日下見に行ってこいって」
「そうなんだ…」
結婚式場だった
もうそんな所まできてるの?
飛「俺はまだ16だから結婚するのはもっと先だけどね」
飛貴くんは笑顔で言った
「綺麗なところだね」
正直結婚なんてまだしたくない
飛「安心してよ
結婚なんてしないと思うから
今は父の言うこと聞いてるだけだから」
私の気持ちを察したのか飛貴くんはそんなことを言い始めた
飛「でも馬鹿だなぁ…Aちゃんは」
「え?」
飛「だってそうでしょ?
恋とかしちゃってさ」
「なんで…」
飛「見てればわかるって!
さっきの男の子なんじゃないの?好きな人って」
廉のことだ
「廉は…」
飛「あ、廉って言うんだ彼」
「うん」
飛「別に俺的にはどっちでもいいんだけどさ、中途半端なことだけはしたら可哀想なんじゃないかな
あと、自分の気持ちに嘘ついたらダメだと思うよ」
なんて、俺が言える話じゃないけどさ
って言った飛貴くんの顔は少し悲しそうだった
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作者名:なな x他1人 | 作成日時:2018年9月15日 22時