初恋の味はとても辛くて 2 (ページ6)

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廉「どうしたん？急に話って」

昼休み

放課後は車ですぐに迎えが来るから昼休みに話すことにした

「あのね、廉」

言うんだ

別れようって

廉「あ、もしかして昨日のこと？
それやったら全然気にしてへんから大丈…」

「廉、もう終わりにしたい」

廉「は？」

廉は意味不明っていう顔

そりゃそうだよね

「もう、別れたい」

廉の顔がどんどん曇っていく

けれど私は続けて言う

「私ね、婚約者がいるの
将来結婚する人はもう既に決まってるの
この前父にその婚約者が誰か言われたの」

廉「でも俺はっ」

「私は！婚約者が決まったから、これ以上フラフラしてる訳にはいかない
私には普通の恋愛が出来ないの」

なぜかわからない

分からないけれど涙が出そうだ

廉「じゃあ俺の気持ちはどうなるん？」

今にも泣きそうな顔で言う廉

やめてよ

そんな顔しないでよ

「そんなの…知らないよ…」

廉「…じゃあAの気持ちは？
俺の事好きやないん？」

私の気持ち

そんなの一緒にいたいに決まってる

でもそんなこと言えない

「好きなんて…一度も言ったことないじゃない…」

そう言って私は廉から逃げた