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拝啓12 ページ12

「なぜそう思うの」

「シルクと話してる時の山下さん、いつもと違う感じがしたから」









夕陽の光が差し込み、彼の顔が少し眩しくて見えない









「…確かに、彼には憧れ意識は抱いているわ…でも、本当にただそれだけなのよ」









そう、目線をそらして言えば彼はそっか、と呟きまたカメラで夕陽を撮り始めた









そんな彼を尻目に私は筆を構え直しキャンパスに視線を移し替えた









.








「あれ、お姉ちゃん?」

「ごめん、悪いんだけど科学の教科書貸してもらえるかしら」

「いいよ!でもお姉ちゃんが忘れ物するの珍しいね」









昨日は彼___マサイくんの言葉を気にしてあまり眠れなかった









だから今朝少し余裕がなくて支度が十分にできなかったのだ









…とゆう言い訳だけれど。









「本当に悪いわね、ありがと」

「いつも借りてるからいいよ全然!でもその代わり今日私が奢るからクレープ屋さん行かない?」









じゃあ、部活が終わるまで待っててねお姉ちゃん!









そう言われ、私はいつも通り美術室で妹を待ちながら絵を描いていた









そんな中、また1人客人が現れた









「あ、山下さん?」

「モトキくん」









たくさんのノートを教卓に音を立てながら置いたモトキくんは日直で先生に捕まっちゃったと苦笑いをした









それから彼とたわいもない話をしているのに夢中になっていたのだろう









いつの間にか妹が部活から戻る時間になった









「お姉ちゃんごめん待った?…あれ、モトキ?」

「あ、お疲れやっちゃん。それとシルク」

「俺はおまけか」









絹張くんとモトキくんはなぜか成り行きで一緒にクレープ屋に行くことに









「それにしても絹張くん、あなた甘いもの__」

「ちょ、まっ、ストップ山下さん」









クレープ屋に行く道中、確か絹張くんは甘いものが苦手だと思い出した









体育館前で女の子からの差し入れに甘いものは苦手だからごめんと謝っている彼を見たことがある









それを妹に言っていないあたり妹と一緒にいる口実が欲しかったのだろう









「絹張くん」

「…はい」

「アーモンドチョコクレープで手をうってあげる」

「…かしこまりました」

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名無し44007号(プロフ) - 萌えた (2020年11月2日 20時) (レス) id: a65d50dadd (このIDを非表示/違反報告)
みはね - この小説大好きです!文才ありすぎです!どんどん読めちゃいます!忙しいと思いますが、更新頑張ってください!!! (2017年9月7日 22時) (レス) id: d6b4a08c70 (このIDを非表示/違反報告)
トドロキ(プロフ) - アイスてぃー。さん» いえいえ、こちらこそありがとうございます^^ (2017年8月19日 13時) (レス) id: 9301eeba06 (このIDを非表示/違反報告)
アイスてぃー。(プロフ) - トドロキさん» すみません!確認したところ、確かにそうでした!次回編集した時に書き改めます!ご注意くださりありがとうございました!! (2017年8月19日 13時) (レス) id: fde611bcb7 (このIDを非表示/違反報告)
トドロキ(プロフ) - モトキの苗字は本肝だった気が…?勘違いでしたらすいません!更新頑張ってください (2017年8月19日 13時) (レス) id: 9301eeba06 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:アイスてぃー。 | 作成日時:2017年7月4日 3時

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