7人目 やってきた殺し屋 ページ7
その日の夜のこと。
河原に話をしたことによって、零一郎の気持ちはだいぶ楽になったようだ。
だが、まだ何かが引っ掛かる。
『あまりお父さんのことは知らなくていい。』
あの言葉の意味はなんなんだろう?
薬師に、そのことを聞きに行こうとした時。
――どこかで、物が壊れる音がした。
「…え?」
悲鳴が聞こえてくる。
「零一郎君!」
勢いよく部屋のドアが開いた。
「薬師さん…。」
「大丈夫か!?怪我は…。」
やってきたのは、薬師だった。
急いできたのか、息が乱れている。
「さっきの物音は…。」
「…総汰さんを狙っている殺し屋が来たようだ。
君はこの部屋から絶対に出るなよ。」
そう言い、薬師は部屋を出た。
「薬師さん!待ってください!!
聞きたいことが…。」
薬師を追いかけようと部屋を出たが、薬師の姿はもうそこにはなかった。
――今夜、父さんが殺されるかもしれない。
俺は、どうする?
「君はこの部屋から絶対に出るなよ。」
薬師の声が聞こえ、走り出しそうになった足が反射的に止まった。
「…。」
何もしないでいるのは嫌だ。
でも…。
ここは、薬師さんの言うことを聞いた方がよさそうだ。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 15人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「オリジナル」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
金魚草(プロフ) - 続編をーm(__)m (2014年9月23日 15時) (
レス) id: 182f82b565 (このIDを非表示/違反報告)
金魚草(プロフ) - キャラ設定見たいなー (もちろんイラストつきで) (2014年9月2日 17時) (レス) id: 182f82b565 (このIDを非表示/違反報告)
ちゃんき - 最新作、楽しみにしてまーす!! (2014年8月31日 19時) (レス) id: b48bae43af (このIDを非表示/違反報告)
ちゃんき - どーも!ちゃんきですっ!ちょーおもしろかった♪勉強よりも読んでた方いいわーwwまた読みますぅー!! (2014年8月31日 18時) (レス) id: b48bae43af (このIDを非表示/違反報告)
リック - 面白かったです 更新頑張ってください (2014年8月31日 1時) (レス) id: 699ce36a27 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：葉鳥 | 作成日時：2014年8月2日 12時
