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ぼくについて。 ページ5

僕は所謂バイというものだ。
その事に気付いたのは小学五年生。
僕は自分を理解した。

【今まで女の子が好きだったのに】

【男の子に恋をした】

【親友の男の子に】

まさか彼は僕に慕われていたなんて考えてもなかったろうな、と今でも思う。

彼は今でもよく話す【友達】だ。

「な、お前数学の宿題終わった?」

「……んな顔しても見せねえぞ」

思いを告げるという考えは僕にはない。
友達以下になりたくないのだ。

しかし例外は人生につきものだ。
先生にはこの思いをどうしても告げたい。

先生は【大学四期生】で【大学を卒業すれば塾をやめてしまうのだ】

この事実も未来も変わることはない。
変えることもできない。

それに僕という存在で先生の人生が変わるかもしれない、歪むかもしれないと思うと踏み出せない。
告白という一歩を。

でも僕はエゴイストなんだ。
歪むくらいの愛でも何でもいいから僕を受け止めてよ。

先生、大好きだよ、



「しょうがねえな〜〜〜〜見せてやるよ」

「さんきゅ!!!」

お礼を言った彼の笑顔は眩しかった。

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作者名:シン | 作成日時:2019年10月21日 23時

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