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「こんにちは」
挨拶をすれば塾長の挨拶が返ってくる。
欲しい人の挨拶は来ないけれど。

「小テスト、どうだった?」
そう訪ねてくる塾長。

「まあまあって感じですかね…」
こうは言うけどね、僕毎回高得点取ってるのさ。誉められたいんだもん。

会話はすぐに空気に溶ける。
僕の淡い暖かい春には何の意味も成さない。
炭酸みたいな春だ。






「相似の条件は二組の辺の比が___」
まただ、授業中なのに。
覚えなきゃいけないのに。入ってこない。


待ち遠しい。先生に会うのが。

先生は金曜日と土曜日しかいないから。
僕は先生のいないところで話をしても勉強しても何も楽しくないんだ。
早く話したいな。
僕は先生の瞳に映ってるのかな。






今日は月曜日。
先はまだ長い。

まだまだ→←僕と貴方の関係



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作者名:シン | 作成日時:2019年10月21日 23時

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