鉄骨娘2 ページ18
「…そうですか」
──ま、良い先輩には恵まれたかな
と、そんな感じで野薔薇の千桐Aについての印象は固まったのだった。
「じゃ!そろそろ家入さん来ると思うから治療室入っちゃっていいと思うよ、あんまり大きな怪我じゃなかったけどお大事にね」
「はい、ありがとうございます!」
──
その次の日。
「Aさーん!!今から服買いに行くんですけど一緒に行きませんか!?」
「うぇっ!?私なんかより真希ちゃんあたりを誘った方が…」
「その真希さんは今日用事があるっぽくて断られちゃったんです!」
「マジかー…仕方ない!じゃあ野薔薇ちゃんお願い!素敵にしてほしいな」
「もっちんです!!」
結論を言えば野薔薇は完全に、Aへ懐いた。
よくよく考えたら容姿も性格も、野薔薇の考える女性像にしっかりヒット。当然真希もそうだがどちらが優れているのかなんて考えるのは意味が無いのでそんなことはしない。
あと、野薔薇が気になっていたのはAの腕のことだった。
「あ…Aさん、やっぱり腕が出る系の服は苦手ですか…?」
そう、体を傷つけることが多いということは傷跡が多いことにもなる。基本的に人間が一番自分で傷つけやすいのは腕だ。初めてであった時からずっとAの腕には長いアームスリーブがある。
「いや?全然大丈夫だよ。気にしないで!野薔薇ちゃんが選んでくれた服なら大抵素敵なコーディネートだから!」
などと考えていたが杞憂だったらしい。よかったぁ…
前に反転術式で傷跡は治らないかと聞いてはみたのだが先輩いわく色々とあるため治せないらしい。おそらく縛りか何かなんだろう。
そして当然コーディネートさせてもらう身としては先輩に嫌な顔をさせるわけないのだが、どうしても聞いてみたかったのだ。
「ッッッAさん!!」
「ん?」
「私めちゃくちゃAさんに似合う服探します!!」
「う、うん…?野薔薇ちゃんも好きなのあったら自由に見てね」
かくして二人のショッピングは開始した。
しかし野薔薇には言えないが正直Aはコーディネートなんぞにとても興味がある!!というわけではないのでウキウキワクワクしている野薔薇を大人しく見ているだけにしておくのだった。
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蘆花(プロフ) - MR サナリアさん» 癒しになりましたか!良かったです!!全然今リクエストは受付中なのであったらお待ちしてますね!いつもコメント嬉しいです! (5月4日 12時) (レス) id: bf60b993eb (このIDを非表示/違反報告)
蘆花(プロフ) - すずかさん» ご期待に添えたみたいで良かったです〜!私も書いててめちゃくちゃ癒されました…!ありがたいリクエストでマジでありがとうです(?) (5月4日 12時) (レス) @page46 id: bf60b993eb (このIDを非表示/違反報告)
MR サナリア(プロフ) - ページ46.癒しをありがとう… (5月4日 11時) (レス) @page46 id: bd9c6547a2 (このIDを非表示/違反報告)
すずか(プロフ) - ぬわぁぁぁ可愛い!!!😇リクエストこたえてくれてありがとうございます!! (5月4日 9時) (レス) @page46 id: b61b0297d7 (このIDを非表示/違反報告)
蘆花(プロフ) - すずかさん» 初コメありがとうございます!何それ可愛い…癒される…!本編と比べると平和すぎ〜…! (5月3日 17時) (レス) id: bf60b993eb (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:蘆花 | 作成日時:2024年4月14日 22時