イケメン真希さん ページ16
野薔薇ちゃんは続ける。
「じゃあなんで 呪術師なんか…」
「嫌がらせだよ、見下されてた私が大物術師になってみろ。家の連中どんな面すっかな 」
「楽しみだ」と全く気にしていないように、というかそれを目標にして笑っている真希さん。メガネ外し効果もあって今めっちゃイケメン。
さすがパパ黒と並ぶ実力者になる者だ、面構えが違う。
「オラ さっさと硝子サンとこ行くぞ」
ニコーっとそれを聞いた野薔薇ちゃんは笑顔になる。そしてちらりと私の方を向いて小声で言ってきた。
「真希さんって…イケメンですね」
私はとにかーく深く深く頷いた。真希さんはずっとイケメンなんだぜ…
「私は真希さん尊敬してますよっ」
「あっそ」
後ろにひょいとついてくる野薔薇ちゃんを軽くあしらう真希さん。こりゃ最高の先輩後輩関係が生まれてしまったな(?)
すると真希さんがくるりと振り返った。
「A?来ないのか?」
「あ、ううん!行くよ!」
これよ〜これこれ!ぱっと気づいてくれるとかさすがすぎて無理しんどい。
野薔薇ちゃんは私のことをまだ深く知らないので憧れの先輩を取ってくる嫌味な先輩にしか見えていないだろうがそこは謝る。ごめん
──
そのあと野薔薇ちゃん、真希さん、私の三人で家入さんのところへレッツゴー。唯一負傷者の野薔薇ちゃんだがそれも大した怪我では無いので問題は無い。
今度会った時にお茶会とか言っちゃったけどこれはさすがにすぐ過ぎる。対面したら気まずいから治療室には入らんとこ。
真希さんは野薔薇ちゃんを連れてきたところで「あと頼むわ」と行ってしまった。なんかやることでもあるんだろう。
…あれ?これ必然的に野薔薇ちゃんと二人きりになってしまうのでは???
マズイ、今までガッツリ二人きりで話したことないから…クソ気まずいなんてもんじゃない。こういうこと考えるの私みたいなオタクだけかもしれないけど死ぬほど緊張してるよ今。
私別に服とかめっちゃ好きってわけてもないし田舎っ子でもない(今世)から話が…話のテーマが…!
「あのーA先輩って、どんな術式持ってるんですか?」
「へ?」
情けない先輩だぜ…と打ちのめされていたそのとき野薔薇ちゃんの方からなんと声をかけてきてくれた。
うぁぁぁありがとう!!!!
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蘆花(プロフ) - MR サナリアさん» 癒しになりましたか!良かったです!!全然今リクエストは受付中なのであったらお待ちしてますね!いつもコメント嬉しいです! (5月4日 12時) (レス) id: bf60b993eb (このIDを非表示/違反報告)
蘆花(プロフ) - すずかさん» ご期待に添えたみたいで良かったです〜!私も書いててめちゃくちゃ癒されました…!ありがたいリクエストでマジでありがとうです(?) (5月4日 12時) (レス) @page46 id: bf60b993eb (このIDを非表示/違反報告)
MR サナリア(プロフ) - ページ46.癒しをありがとう… (5月4日 11時) (レス) @page46 id: bd9c6547a2 (このIDを非表示/違反報告)
すずか(プロフ) - ぬわぁぁぁ可愛い!!!😇リクエストこたえてくれてありがとうございます!! (5月4日 9時) (レス) @page46 id: b61b0297d7 (このIDを非表示/違反報告)
蘆花(プロフ) - すずかさん» 初コメありがとうございます!何それ可愛い…癒される…!本編と比べると平和すぎ〜…! (5月3日 17時) (レス) id: bf60b993eb (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:蘆花 | 作成日時:2024年4月14日 22時