新生活は慣れない ページ2
じーわじわじわじわ…じーわじわじわじわ…
「…」
ジジジジジジジジ!!ジジジジジジジジジジジジ!!!
「うるさぁい!!」
「A、暑苦しい」
「ごめんね真希ちゃん!」
そう、現在私はセミがじわじわ鳴いている高専へと向かう道を歩いている。呪術廻戦が好きな皆様ならお察しの通りおそらくこの後、伏黒くんたち一年生と出会うのだろう。
非常に不愉快かもしれないが私は別に虎杖くんがあの少年院任務で死んではいないことがわかっているので…なんだろ…えー…まあ元気でやれるよみたいな感じです。
まあ春にしては暑い暑い言いながら石畳の上を歩いて進めば階段に座り込んでいる一年生おふたりさんが。座っている姿も可愛いとは、最高だな。
などと思っていると数歩先を歩いていた真希さんがグッと座り込んでいた二人の前に立つ。
「なんだいつもに増して辛気臭いな、恵。お通夜かよ」
「禪院先輩」
「私を苗字で呼ぶんじゃ──」
「真希!真希!」
「真希ちゃーん…」
ノリに乗ってパンダと狗巻くんと一緒に灯篭の影に隠れて真希さんに呼びかける。
「マジで死んでるんですよ!昨日!一年坊がひとり!!」
「それも伏黒くんの目の前で!」
「おかか!」
アニメで見てた時も思ったけどこの小声なのか大声なのか分からないパンダの声、完全に二人に聞こえてるよね。私も一緒になって言ってるからアレなんだけど。
それを聞いた真希さんの顔や体には冷や汗が浮かぶ。
つかつかと私の前に来たかと思うとガシッと肩を掴まれた。
…え?
「は、や、く、い、え、や!!!」
「いやぁぁぁぁ!!?」
「Aー!?」
「ツナマヨッ!?」
ブンブンブンと真希さんが言葉を区切る度にリズム良く揺らされる体。頭がシェイクされそうだぜ。言ってる場合じゃない
「これじゃ私が血も涙もない鬼みたいだろ!!」
「実際そんな感じだぞ!?」
「ツナマヨ」
「今現在血も涙もない鬼みたいだよおおお!!」
その声が届いたのかピタリと真希さんが揺らすのをやめてため息をついた。
「…だからお前昨日部屋から出てこなかったのか」
「昆布?」
まさかの心配。
狗巻くんと真希さんが心配そうな目でこっちを見てくる。
まあ確かにね!!
私は昨日部屋に引きこもっていた。でも別に理由はそれとは真逆と言いますか…原作突入に喜んでいた顔を見せる訳にはいかなかったので引きこもっていたといいますか…
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蘆花(プロフ) - MR サナリアさん» 癒しになりましたか!良かったです!!全然今リクエストは受付中なのであったらお待ちしてますね!いつもコメント嬉しいです! (5月4日 12時) (レス) id: bf60b993eb (このIDを非表示/違反報告)
蘆花(プロフ) - すずかさん» ご期待に添えたみたいで良かったです〜!私も書いててめちゃくちゃ癒されました…!ありがたいリクエストでマジでありがとうです(?) (5月4日 12時) (レス) @page46 id: bf60b993eb (このIDを非表示/違反報告)
MR サナリア(プロフ) - ページ46.癒しをありがとう… (5月4日 11時) (レス) @page46 id: bd9c6547a2 (このIDを非表示/違反報告)
すずか(プロフ) - ぬわぁぁぁ可愛い!!!😇リクエストこたえてくれてありがとうございます!! (5月4日 9時) (レス) @page46 id: b61b0297d7 (このIDを非表示/違反報告)
蘆花(プロフ) - すずかさん» 初コメありがとうございます!何それ可愛い…癒される…!本編と比べると平和すぎ〜…! (5月3日 17時) (レス) id: bf60b993eb (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:蘆花 | 作成日時:2024年4月14日 22時