お別れはやっぱり寂しい ページ31
すると間もなく乙骨くんが乗る予定の飛行機アナウンスが。
「あっ…もう、行かないと…」
そう言いつつも私を見て心配した顔をしている乙骨くん。本当に優しいなぁ君。
ん…？あれなんか近所のおじさんみたいなこと言ってね私？
いや近所のおじさんが悪いって言ってるんじゃないけどちょっとそれは嫌だな！！
そんなふうに思っていると勝手に涙も止まった。まだ目じりに残っている水をゴシっと服の裾で拭いて乙骨くんをしっかりと見据える。
「憂太くん！私、大丈夫だからね！」
「！」
「ずっと応援してる！ずっと会えるの楽しみに待ってる！」
「だからね、あの…か」
『…か？？』
「神の御加護があらんことを！！」
こんなときでも私はオタクを忘れない。
お別れの挨拶ならばこの前見た幼女が戦う話の別れゼリフ！！これを使うしかないでしょう！
乙骨くんにも強引に見てもらったから伝わってくれるはず…！
パチクリと目を開いたまま固まっちゃった乙骨くん。しかしすぐに笑うとピッと片腕を上げて敬礼の姿勢をとる。
「ハッ！少佐殿！！…だったっけ？」
「当たり！覚えててくれたんだね！さすが憂太くん！」
「…僕はAちゃんと一緒に見たものなら絶対に忘れないよ、何があってもね」
「皆！それじゃあまたね！見送り、ありがとう！」と大きく手を振って帰っていった乙骨くん。
最後になんて決め台詞をはいていきやがる…あんなのイケメンにしか許されないセリフだぞ…！？危うく頬が紅潮して四肢が爆発するところだった…！
「いやー…死ぬかと思った。憂太くんのアレは反則すぎるぜ…」
「…あれじゃあアッチでも人たらしが発動してそうだな」
いやマジそれなすぎると、真希さんと話して空港から出る。パンダと狗巻くんは貸切状態である空港(五条家の力)が物珍しいらしくちょっと見て回ってくるらしい。
コツコツと靴を鳴らして歩いていると、ふと真希さんが聞いてきた。
「ていうか…Aこの後任務だろ？そこで伊地知さん車の中で待ってるみたいだから行ってこいよ」
「あそうだった！！ありがとう真希ちゃん！」
「怪我すんなよー！」
すいません伊地知さん！とバタバタと車に乗り込む私。
腰を落ち着けて空をぼんやり見つめる。もう夕方だ。綺麗に赤く染まっている。
私の持つ術式の全ては知れなかった。知りたくなかった。
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蘆花(プロフ) - お蕎麦さん» やァァ！！レスが遅くなって申し訳ないです！初コメありがとうございます！！続編決まったので頑張らさせていただきますね！ (4月18日 23時) (
レス) id: bf60b993eb (このIDを非表示/違反報告)
お蕎麦(プロフ) - 初コメ失礼します！！一気みしてしまいました、、2からの3などはどうでしょう、、！！どちらも見たいです！！欲張りですみません！！！ (4月11日 21時) (レス) @page36 id: 38dca48b3e (このIDを非表示/違反報告)
翡翠ユキ(パイプを許すな)(プロフ) - �△鮓�てから��を見る...欲張りすぎですかね... (4月11日 20時) (レス) @page36 id: 785e1889ff (このIDを非表示/違反報告)
千菜(プロフ) - 完結おめでとうございます！�△盡�たいですし��も捨てがたい……！！ (4月11日 19時) (レス) @page36 id: 4f425976bb (このIDを非表示/違反報告)
蘆花(プロフ) - なっしーさん» 初コメありがとうございます！オタクはみんな語彙力が豊富ですからね…(？)ラストまでお楽しみください！ (4月10日 22時) (レス) id: bf60b993eb (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：蘆花 | 作成日時：2024年4月4日 21時
