飛行機って耳痛くならない？ ページ30
あれからちょっと時間が経って、今日は乙骨くんがミゲルのいる外国へ旅立つ日。うーん可哀想なミゲル…
「それじゃあ皆、見送りに来てくれてありがとうね」
「ファイト丸ー」
「帰ってくるとき土産忘れんなよー」
「頑張ってこいよー」
「しゃけー」
「み、みんな雑すぎるって！！」
みんな片手を上げてまた明日ねーぐらいの感覚でお別れの言葉を言う。流石の乙骨くんからも突っ込まれた。
後ろを向いて「みんな酷いよぉ…うぅ…」としょんぼりしている乙骨くんの肩にトントン、と手を置く。
え…？と半ば半分泣きかけの乙骨くんににっこり笑ってポンッと花束を出す。
「うわぁっ！？えっ！？」
「みんな〜！驚いてくれたよ！憂太くん、嬉しい？嬉しい！？」
「ま…Aからのプレゼントなら大抵喜ぶだろ…」
「スゴいやAちゃん…！これ、僕のために！？」
「たっくさん練習したんだよ！憂太くんからしてみれば子供だましみたいなマジックかもしれないけどね」
ただ見送るだけではつまらないだろうということで私がマジックで花束を出すことになったのだ。これで乙骨くんにするドッキリは二回目。どちらも大成功、やったね！
「そんなことないよ！うーんと…この花束、いち…に…三種類の花があるけど…このオレンジの花はバラだよね。それ以外の二つはなんて名前なの？」
「そっちの小さくて白い花はマトリカリア、そっちのピンクはジニア！かわいいでしょー」
「うん！大切にするよ…！」
「一応言っとくがそれ、造花じゃねえぞ。どっかのタイミングで出来たらドライフラワーとかにしたほうがいいかもな」
「そっか、ありがとう真希さん」
ニコニコと花束を見つめる乙骨くん。とても幸せそうだ。いやぁよかったよかった。
でもなぁ、やっぱり幼なじみとして生きてきた身ではいなくなるのは寂しいなぁ…ここから可愛い後輩たちが入ってくるとはいえなぁ…
「Aちゃん…」
「…ん！？なぁに憂太くんどうかした？」
「その、えっと…」
「？……あ」
気づいたら目から涙がすこし溢れてた。乙骨くんはそれを伝えようとしてくれていたみたい。
そりゃあ一生のお別れなんてことにはならない。
それは多分この中で私が一番わかってる。
でもそう簡単に会えないとわかっているのも私。
次に会うときはこの国が大変なことになっていることがわかっているのも私。
だから余計に寂しい、悲しい。
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蘆花(プロフ) - お蕎麦さん» やァァ！！レスが遅くなって申し訳ないです！初コメありがとうございます！！続編決まったので頑張らさせていただきますね！ (4月18日 23時) (
レス) id: bf60b993eb (このIDを非表示/違反報告)
お蕎麦(プロフ) - 初コメ失礼します！！一気みしてしまいました、、2からの3などはどうでしょう、、！！どちらも見たいです！！欲張りですみません！！！ (4月11日 21時) (レス) @page36 id: 38dca48b3e (このIDを非表示/違反報告)
翡翠ユキ(パイプを許すな)(プロフ) - �△鮓�てから��を見る...欲張りすぎですかね... (4月11日 20時) (レス) @page36 id: 785e1889ff (このIDを非表示/違反報告)
千菜(プロフ) - 完結おめでとうございます！�△盡�たいですし��も捨てがたい……！！ (4月11日 19時) (レス) @page36 id: 4f425976bb (このIDを非表示/違反報告)
蘆花(プロフ) - なっしーさん» 初コメありがとうございます！オタクはみんな語彙力が豊富ですからね…(？)ラストまでお楽しみください！ (4月10日 22時) (レス) id: bf60b993eb (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：蘆花 | 作成日時：2024年4月4日 21時
