女の子最強！ ページ28
里香ちゃんの言葉にはっと目を開く乙骨くん。
このシーン最高。
「…A」
「…えっ！？」
叫ぶ訳にはいかないと必死になっていると里香ちゃんが顔を上げてこっちを見ていた。
「こっち、来てほしいな」
「あ、え…う、うん」
のそりと里香ちゃんと乙骨くんの方へ近づく。里香ちゃんの腕の中にいた乙骨くんはポカンと私たち二人を見つめている。
「里香ね、ずっと謝りたかったの。里香が渡したあの本で、憂太とAを困らせちゃったこと」
「里香ちゃん…！？あの本って…まさかAちゃん…！」
「えぇ〜…謝らなくても、いいのに。アレは私が強引に二人の約束に割り込んじゃったからだよ、それに里香ちゃんもうあのとき謝ってくれたじゃない。ごめんねって」
いつの間にやら記憶が戻っている私に乙骨くんは瞳をさらに大きく見開く。
てか乙骨くん完全スルーッスよ里香ちゃん。いいんスか。
やっぱり女の子同士の話は男子入れない感じなの？そういうもん？
「それでもね、里香はAのことも大好きなの。里香が病院に居るとき、一番最初に話しかけてくれたのがAだったんだ。」
「そ、そうなの？」
「そうだったの！！もう…。それでね、里香、独りでずっと苦しかった。だから本当に嬉しかったんだよ、女の子の友達が一緒にいるって、それだけでも嬉しかったの。」
自分がそんな存在だったことなんて全く思わなかった。里香ちゃんが喜んで、嬉しく思ってくれたなら昔の私はナイスファインプレーだったな。
「だからね、ありがとう。里香、Aと一緒にいたあの時間はスゴく楽しかった。憂太と比べると…少なかったけど」
「…里香ちゃん！」
「なあに？」
「友情に時間なんて関係ないよ、きっと！！」
「…！！うん！」
乙骨くんに向けるのとはまた違う、キラッキラの笑顔を私に向けてくれた里香ちゃん。もちろん、心のシャッターは一億回きりましたよ。当然です。
そしてすっと私はなんとなーく拳を里香ちゃんに向けた。里香ちゃんは数秒パチパチと瞬きしたけど、すぐに年相応の花が咲いたような笑みを浮かべて私に拳を突き出した。
コツン、と拳同士がぶつかった。
「ね、Aに好きな人が出来たら教えてね！約束！」
「好きな人！？出来るかわかんないけど…うん！」
女の子同士の秘密の約束ってやつ？
約束したのは自分より小さい女の子。
それでも私の中でこれは立派な青春のひとつだ。
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蘆花(プロフ) - お蕎麦さん» やァァ！！レスが遅くなって申し訳ないです！初コメありがとうございます！！続編決まったので頑張らさせていただきますね！ (4月18日 23時) (
レス) id: bf60b993eb (このIDを非表示/違反報告)
お蕎麦(プロフ) - 初コメ失礼します！！一気みしてしまいました、、2からの3などはどうでしょう、、！！どちらも見たいです！！欲張りですみません！！！ (4月11日 21時) (レス) @page36 id: 38dca48b3e (このIDを非表示/違反報告)
翡翠ユキ(パイプを許すな)(プロフ) - �△鮓�てから��を見る...欲張りすぎですかね... (4月11日 20時) (レス) @page36 id: 785e1889ff (このIDを非表示/違反報告)
千菜(プロフ) - 完結おめでとうございます！�△盡�たいですし��も捨てがたい……！！ (4月11日 19時) (レス) @page36 id: 4f425976bb (このIDを非表示/違反報告)
蘆花(プロフ) - なっしーさん» 初コメありがとうございます！オタクはみんな語彙力が豊富ですからね…(？)ラストまでお楽しみください！ (4月10日 22時) (レス) id: bf60b993eb (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：蘆花 | 作成日時：2024年4月4日 21時
