さようなら ページ22
泣きそうな顔。
一歩でも間違えたら涙が零れてしまうんじゃないかと思うほど嬉しそうに悲しそうに笑った。
…この雰囲気で言いたくないが非常に居心地が悪い。ごめん、でも自分が知らない人のことでなんやかんやされてもあ〜めんどくせぇな〜って思わない？
思わないって？？それは貴方が経験したことないからだよ！！いやでも夏油さんのこんな顔が見れたのはすごく嬉しい。
あ"あ"あ"最低！！でも人間だから仕方ないんだよ！！
うん仕方なくないよね！！！
うァァァァァ誰か私を殺して！！！(情緒不安定)
心の中で全力で自分に右ストレートォ！！死ねぇ！！お前なんか！！と叫んでいると夏油さんがこちらを向く。
「さ、もう行くといい。当然わかってるだろうけど…」
「ここでのことは言いふらしたりしなーいでーす」
「そうそう、ちゃんとわかってるね」
「…私もしかして子ども？」
「ほーら」
「はーい」
今度こそ皆の方へ戻ろうと体の向きを変える。
「バイバイ、夏油さん」
「…！」
振り返らないでポツリと別れの言葉を言った。こういうの一回やって見たかったんすよ…！この世界に来てから中二病のやってみたいことが次々叶ってる…！なんて素晴らしい！
夏油さんの言葉を借りるとしたら私の望む世界が今目の前ある！いやっふうううううう！！
縁起でもないけどさぁ！！だって！！このあとの五条先生の心情を考えてしまうと私の心臓はもれなくつらすぎてひしゃげてしまうんだよ！！
なので私は無理にでもテンションを上げて皆の待ってるところへ全力疾走して行くのだった。見せびらかすみたいに時々スキップとかしてね。
──
Aが無理にテンションを上げて走り去ってゆく後ろ姿をぼんやり思い返しながら夏油は立ち上がりフラリと壁をつたいながら歩く。
本当に彼女とは似ても似つかないくせに、どうにも似ている。そんなふうにしてもバレているよ、無理に明るく振舞って帰っていったことなんて。
そしてどうせこの身体に次なんてない、思いながらも里香を手に入れることを口にする。諦めきれない、諦めてはいけないと言い聞かせながら。
しかし目の前に懐かしい空気を感じた。
どうやら、本当にもう次は訪れないみたいだ。
観念したように腰を下ろす。
「…遅かったじゃないか、悟」
五条悟。
それ以外の終わりは彼にとってないことが決まっていたかのように、清々しい諦観が夏油を襲った。
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蘆花(プロフ) - お蕎麦さん» やァァ！！レスが遅くなって申し訳ないです！初コメありがとうございます！！続編決まったので頑張らさせていただきますね！ (4月18日 23時) (
レス) id: bf60b993eb (このIDを非表示/違反報告)
お蕎麦(プロフ) - 初コメ失礼します！！一気みしてしまいました、、2からの3などはどうでしょう、、！！どちらも見たいです！！欲張りですみません！！！ (4月11日 21時) (レス) @page36 id: 38dca48b3e (このIDを非表示/違反報告)
翡翠ユキ(パイプを許すな)(プロフ) - �△鮓�てから��を見る...欲張りすぎですかね... (4月11日 20時) (レス) @page36 id: 785e1889ff (このIDを非表示/違反報告)
千菜(プロフ) - 完結おめでとうございます！�△盡�たいですし��も捨てがたい……！！ (4月11日 19時) (レス) @page36 id: 4f425976bb (このIDを非表示/違反報告)
蘆花(プロフ) - なっしーさん» 初コメありがとうございます！オタクはみんな語彙力が豊富ですからね…(？)ラストまでお楽しみください！ (4月10日 22時) (レス) id: bf60b993eb (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：蘆花 | 作成日時：2024年4月4日 21時
