生贄 ページ21
「さぁね…人間の呪力を求めているのか、ただ魂が必要なだけなのか、目的はハッキリしていない。ただ一つ言えるのは放っておく訳にはいかないということだけ」
「その力を抑えるために生贄が必要…」
血桜って名前からして気持ちのいいものでは無いと思っていたけどなかなか酷いなそれ。原因が分からないのもスッキリしないなぁ…
「吸血植物という性質上、傷つけると血が噴き出す特徴を持っていてね。その血を浴びるとどうなってしまうかも判明していないから現代では迂闊に壊すことも出来ないんだ」
「うげぇ…」
絶対そんな血浴びたくねぇ…血を浴びたら生まれ変わります？エリザベート・バートリーかよ…血の伯爵夫人にはなりたくないので遠慮したいですわ。
「…と、まあこんな感じ」
「え！？もう終わり！？」
「君が血桜のことだけでいいって言ったんじゃないか、ここから先は依代に関わるからもう無理」
「ぐっ…気になるところで一週間待たせられる少年ジャン○感覚…！」
べーと舌を出して煽ってくる。クソ！腹立つけど可愛いな！！
だか仕方ない！それを知れただけでも大きな収穫だ！夏油とも話せたし最高すぎるいい声をありがとう。
「うぅー…とりあえずありがとう…これを知れただけでも嬉しいから…」
「納得全然してなさそうな顔だけど…」
「うるせぇ！いうな！」
すると夏油が「アハハハッ！」と笑いだした。また何だ急に。思い出し笑い？
「やっぱり、君と彼女は違う存在なんだね」
おかしいものを見た、というように笑う夏油。てかそんなの当たり前でしょ。
「そりゃそうだよ、その人と私は同じじゃないんだもん」
「…そうだったね」
しばしの沈黙。
聞きたいことは聞いた。もう夏油に聞くことは無い。だから私は五条先生が来るまでにこの場を早く離れないといけない。この後、夏油は五条先生に処刑、される。
向きを変えようとしたときだった。
ふと夏油が顔を上げた。
「ね、君の願いを聞いたんだから、私の願いもひとつ聞いてくれないか」
「な、えぇ…？何をですか…」
「君と彼女は違う、それでも面影があるのは本当なんだ。だから、言って欲しい」
「…」
「ありがとうって」
全然分からない。
どうしてここでありがとうなんて言って欲しいのか、どれだけ彼女が大切かなんて分からない。でもそんな目で見られたら、やるしかないか。
目を少し閉じて、開いて
「…ありがとう」
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蘆花(プロフ) - お蕎麦さん» やァァ！！レスが遅くなって申し訳ないです！初コメありがとうございます！！続編決まったので頑張らさせていただきますね！ (4月18日 23時) (
レス) id: bf60b993eb (このIDを非表示/違反報告)
お蕎麦(プロフ) - 初コメ失礼します！！一気みしてしまいました、、2からの3などはどうでしょう、、！！どちらも見たいです！！欲張りですみません！！！ (4月11日 21時) (レス) @page36 id: 38dca48b3e (このIDを非表示/違反報告)
翡翠ユキ(パイプを許すな)(プロフ) - �△鮓�てから��を見る...欲張りすぎですかね... (4月11日 20時) (レス) @page36 id: 785e1889ff (このIDを非表示/違反報告)
千菜(プロフ) - 完結おめでとうございます！�△盡�たいですし��も捨てがたい……！！ (4月11日 19時) (レス) @page36 id: 4f425976bb (このIDを非表示/違反報告)
蘆花(プロフ) - なっしーさん» 初コメありがとうございます！オタクはみんな語彙力が豊富ですからね…(？)ラストまでお楽しみください！ (4月10日 22時) (レス) id: bf60b993eb (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：蘆花 | 作成日時：2024年4月4日 21時
