聞きたい ページ19
目の前の夏油が目を見開く。
え？至極当然の質問したと思ったんだけど…なんかダメだったのかな！？
「それでいいのかい？もっと、ほら自分で言うのもなんだけどその、彼女のこととか…」
「いやぁ…別にそれは…それくらい大事な人だったんだなってわかったから大丈夫」
「はぁー…」
すんごく深いため息つかれた！？なんで！？呆れたぜ…みたいな顔してるんだけど！！別にいいじゃん！
素敵な女の人ってことが分かれば私は重ねられてても不快にはなりません！！！光栄すぎる！！！
「君がそれを聞くなら、まあ答えるけど…本当にいいの？時間も無いし、悟も答えたくないだろうから多分疑問を解消出来るチャンスはコレっきりだよ？」
「そーれがいいから大丈夫。血桜のこと教えてほしい」
おーい「全くもう」とボソリと呟いたの聞こえたぞ夏油傑！いいじゃんそれよりはやく血桜とかいう中二病心満載のことについて教えてくれよ！！
これって夏油さんの命を粗末に扱ったりしてます！？だったら謝りますごめん！でも気になるからそこは譲れないです。
「わかったよ、教える…本当に血桜のことだけでいいんだね？」
「依代の部分は聞かなくていいのかっていうこと？それも気になってはいるけど…時間が無いし血桜優先で」
「はいはい…でもさ、この身体で話すのかなりキツイから…少しだけ治療してくれない？君の術式なら出来るだろう」
げ、糸で自分の身体とか縫って早く目が覚めたのバレてる。いやそれか重ねてる人もこうやって使ってたとか？なんでもいいけどそう言われちゃやるしかない。
「さすがに腕は無理かな」
「知ってるよ、内臓部分だけでもいいから頼む」
「はぁい」
夏油傑さんの身体を縫うなんて恐れ多いよォ…怖いよぉ…
「雑ですけど一応、これで」
「かなり楽になったよありがとう」
「え"、いやなんか貴方にお礼言われても…」
「酷いなぁ」
ニコニコと夏油は笑っている。どうせ彼女を思い出しているんだろうけどそれにしたって幸せそうな顔だ。
ていうかさっきから夏油に対して敬語の方がいいのかタメ語でいいのかわからなくてごっちゃになってる…これが葛藤！！
「それじゃあ、まず初めに君は…高専地下最深部にある『薨星宮』のことを知っているかな」
「知ってる、かな。見たことは無いけど」
「ハハッ、普通はそれが当たり前だよ。話を戻して…血桜はそこに咲いている桜の木のことを言うんだ」
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 302人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
蘆花(プロフ) - お蕎麦さん» やァァ！！レスが遅くなって申し訳ないです！初コメありがとうございます！！続編決まったので頑張らさせていただきますね！ (4月18日 23時) (
レス) id: bf60b993eb (このIDを非表示/違反報告)
お蕎麦(プロフ) - 初コメ失礼します！！一気みしてしまいました、、2からの3などはどうでしょう、、！！どちらも見たいです！！欲張りですみません！！！ (4月11日 21時) (レス) @page36 id: 38dca48b3e (このIDを非表示/違反報告)
翡翠ユキ(パイプを許すな)(プロフ) - �△鮓�てから��を見る...欲張りすぎですかね... (4月11日 20時) (レス) @page36 id: 785e1889ff (このIDを非表示/違反報告)
千菜(プロフ) - 完結おめでとうございます！�△盡�たいですし��も捨てがたい……！！ (4月11日 19時) (レス) @page36 id: 4f425976bb (このIDを非表示/違反報告)
蘆花(プロフ) - なっしーさん» 初コメありがとうございます！オタクはみんな語彙力が豊富ですからね…(？)ラストまでお楽しみください！ (4月10日 22時) (レス) id: bf60b993eb (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：蘆花 | 作成日時：2024年4月4日 21時
