ゆ、め？ ページ17
そのあと公園でひとしきり三人は遊んでいた。楽しそうで羨ましいことこの上ない。
中学生からはこんなふうに全力で遊ぶことなんてほぼないからとても羨ましい。うーんいいなぁ
「またねー！」
「うん、また明日ねAちゃん！」
「じゃあね、A！」
どうやらチビAが二人より先に帰るようだ。お前帰る家病院じゃねぇの？と若干思わなくもないがあんまりこういうところにつっこんではいけない。気にせず続きを見よう。
夢の中のチビAがふと立ち止まって先程里香ちゃんからもらったばかりの聖典を開いた。きっと中身が気になったんだろう。聖典って普段見る機会なんてないもんな。
と、呑気に思っていると開いた聖典からものすごい勢いで黒い光が差してきた。チビAはモロにその光を浴びた。
え！？何が起こってるの！？ちょちょちょどういうこと！？あ、もしかして…呪物だったのその聖典！？
てことは…
「びっくりしたー…なんだったんだろう今の…」
どうやら黒い光は見えていたようだ。でもどこか怪我したとかそういうものはなさそうだ。
「もーこの本ふりょうひん？ってやつじゃない？危ないよ目がチカチカして」
「一回返しにいこうかな、」
くるりと公園の方へ向きを変えたチビA。里香ちゃんに返しに行くのか…ぶん殴られない？大丈夫？とか思う。しかしその心配は杞憂に終わった。
「…あれ？誰に返したらいいんだっけ？り、か…ちゃん…？って誰だっけ？」
「あれぇ？まあいいや落ちてた本だったのかな？」
【あー…そういう効力持ちだったのね。その本】
キレイさっぱり、里香ちゃんのことをチビAは忘れてしまったみたいだ。どうせ渡した相手の記憶を消すとかそんな感じの呪いがあったんだろう。
確かに、人間誰しも記憶を消したいと思うことはあっただろう。それが溜まりに溜まったのがこの本というわけだ。いいねぇ…ちゃんと呪いのブツとして機能してるよ…
【ずっと一緒にいるために渡したのに、そのせいで忘れるとは…】
どこかのハッシュタグでみた地獄への道は善意で舗装されているってやつ？いらねぇよこんな道路…
そのあとは乙骨くんが度々お見舞いに来てくれた。しかし私は里香ちゃんの事をすっかり忘れてしまっているようで何を言ってもわからないようだった。
ツラさや悲しさでいっぱいの乙骨くんをさらに戸惑わせてしまって申し訳ない…現実に戻ったら謝らないとな…
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蘆花(プロフ) - お蕎麦さん» やァァ！！レスが遅くなって申し訳ないです！初コメありがとうございます！！続編決まったので頑張らさせていただきますね！ (4月18日 23時) (
レス) id: bf60b993eb (このIDを非表示/違反報告)
お蕎麦(プロフ) - 初コメ失礼します！！一気みしてしまいました、、2からの3などはどうでしょう、、！！どちらも見たいです！！欲張りですみません！！！ (4月11日 21時) (レス) @page36 id: 38dca48b3e (このIDを非表示/違反報告)
翡翠ユキ(パイプを許すな)(プロフ) - �△鮓�てから��を見る...欲張りすぎですかね... (4月11日 20時) (レス) @page36 id: 785e1889ff (このIDを非表示/違反報告)
千菜(プロフ) - 完結おめでとうございます！�△盡�たいですし��も捨てがたい……！！ (4月11日 19時) (レス) @page36 id: 4f425976bb (このIDを非表示/違反報告)
蘆花(プロフ) - なっしーさん» 初コメありがとうございます！オタクはみんな語彙力が豊富ですからね…(？)ラストまでお楽しみください！ (4月10日 22時) (レス) id: bf60b993eb (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：蘆花 | 作成日時：2024年4月4日 21時
