大嫌い ページ13
「君を殺す」
「ブッ殺してやる」
夏油から緑色の呪霊が大量に放たれるが憂太はそれをものともせずに刀を構えて全員を回収した。
「まずは質より量。どう出る？呪いの女王」
憂太と里香は木造建築物へと飛び移る。
「里香」
憂太が言えば里香はそれに応える。黒い繭のようなものから四人が出てくる。
全員が重症。
しかしAと真希はこのままでは出血多量で死んでしまう。一刻も争う状態の二人を優先に反転術式をかける。
──これで、ひとまずは安心。
いつものあの笑顔で笑ってほしい。
そんな顔しなくても大丈夫だよー！といつもの綺麗な手で、手を握ってほしい。
パーティーするって約束したじゃないか。
そう思うと同時に里香が憂太の目の前を横切った。里香の手には真希が握られている。
「！」
『ずるいずる"い"…』
人を愛する者として当然の感情。
しかし憂太は、最愛の彼女だとしてもその行動は許さない。
『…お"前ばっかり！オ"前ばっかり！！』
「何をしている、里香」
地を這うような低い声。憂太は怒っている。何故なら真希は
「その人は、僕の恩人だ」
『お"…』
「蝶よりも、花よりも、丁重に扱え」
『あ"…あ…』
やってしまったやってしまった。憂太が怒っている、怒ってる。嫌われたくない嫌われたくない！！
『─ごめんなさい、ごめんなさい！』
幼い少女のように、謝る。狼狽える。
『怒らないで…』
「怒ってないよ」
『嫌いにな"らないでぇ…』
「嫌いになんて、ならないよ」
優しく憂太は里香をなだめると真希を下ろす。
Aは息が安定してきている。それが聞こえた憂太は安堵した。
『憂太ぁ…』
ふと里香が呼んできた。先程のアレを恐れている声ではなくどうやら何かを心配しているような声だ。
「どうしたの、里香」
『A…は大丈夫な"の…』
その発言に憂太は少なからず驚いた。里香が他人に興味を示すことなんて今まで無かった。里香は目とは言えないがその目でAを見ている。
「大丈夫だよ。里香が僕と一緒に助けてくれたから」
『ほん"と…？』
「本当だよ。大丈夫だから安心して」
憂太は欄干から夏油を見下ろす。
「僕らの敵は、アイツだよ」
里香はその目線を追って尋ねる。
『Aを傷つけたの…アイツ？』
「あぁ、絶対に倒さなきゃいけない」
『…憂太、アイツ嫌い？』
「あぁ、大嫌いだ」
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蘆花(プロフ) - お蕎麦さん» やァァ！！レスが遅くなって申し訳ないです！初コメありがとうございます！！続編決まったので頑張らさせていただきますね！ (4月18日 23時) (
レス) id: bf60b993eb (このIDを非表示/違反報告)
お蕎麦(プロフ) - 初コメ失礼します！！一気みしてしまいました、、2からの3などはどうでしょう、、！！どちらも見たいです！！欲張りですみません！！！ (4月11日 21時) (レス) @page36 id: 38dca48b3e (このIDを非表示/違反報告)
翡翠ユキ(パイプを許すな)(プロフ) - �△鮓�てから��を見る...欲張りすぎですかね... (4月11日 20時) (レス) @page36 id: 785e1889ff (このIDを非表示/違反報告)
千菜(プロフ) - 完結おめでとうございます！�△盡�たいですし��も捨てがたい……！！ (4月11日 19時) (レス) @page36 id: 4f425976bb (このIDを非表示/違反報告)
蘆花(プロフ) - なっしーさん» 初コメありがとうございます！オタクはみんな語彙力が豊富ですからね…(？)ラストまでお楽しみください！ (4月10日 22時) (レス) id: bf60b993eb (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：蘆花 | 作成日時：2024年4月4日 21時
