恐怖のランチタイム2 ページ26
僕は、自分が一番苦手な事をしなければならない羽目に陥った。
でも、ここで頑張れば……会話によって、二人の気を戦いから逸らす事が出来るかも知れないのだ。
頑張るんだリーハ。
ま、まず、ええと……なんて言おう!!
さっき言おうと思ったことをここで言う?
「あの、僕お腹が痛いので、部屋に戻ります。ユウミさんにご飯を残しといて貰うように、伝えといて下さい。」って言えばいいかな?!
勇気を出すんだリーハ!!
もっと熱くなれよォォォォ!!!!(松岡○造)
僕はお腹に力を入れ、声を絞り出した。
「ええっと.......お、お腹が...痛い.....の....で....ぇ...........ゑ?」
不気味なほど静まり返った部屋の中で、僕の声がマヌケに響く。
しかし努力の甲斐はなく、二人はまたナイフを構えだした。
なんで?!
ユウミさんが来た時は仲良さそうなフリをしてた癖に!
おい、僕には発言権も存在価値も無いのか作者〜(メタい)
助けてッ!
……いや、まだ諦めるなリーハ。
二人はナイフやアイスピックで料理を触らなくなっただけだ。まだ投げてはいない!
僕自身の話がダメなら、ここは鉄板の天気の話だ!
「あの………きょうは……いい天気で、暖かくて…あの最近……春めいて来ました、ね?!」
ああああ、もうダメだ!
二人はもうナイフを投げようとしている!
やめてくれよーーー!!
あーーもう、何なんだよーーー?!
「……あなた方は一体、何者なんですかーーーっ?!」
気づくと僕の心の声は思い切り外に漏れていた。
すると……驚いたことに、二人はナイフやアイスピックを置いたのだ。
「え、え?」
僕が戸惑っていると、シャーロックさんはため息をついて言った。
「朝、お前さんに言った通りだ。俺は探偵だ。ごく普通の。」
「僕は画家さ。何処にでもいる。」
リーフさんもそう言うけど……
違うよね?
サーカスの人って言うならまだわかるけど、あんなナイフ投げは探偵はしないでしょ。画家もしないでしょ。取って付けたように「ごく普通の。」とか「何処にでもいる。」とか言うのも、嘘くさいんだけど。
「あの……この街へは、あの、何をしに来られたのでしょうか?」
もやもやを振り払えないまま、更に僕は聞いた。
「探偵の仕事をしに。ここは、そばに大きな駅があるんで何処に行くにも都合が良いからな。」
「あの…リーフさんは?」
「絵の個展を開きに。この街の美術館で、ずっと個展を開いてみたいと思っていたからね。」
いや、違うよね?
11人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
シャーロック - 木の葉月さん» うん、お休み〜また明日ね! (2021年4月7日 23時) (レス) id: 00557ff71e (このIDを非表示/違反報告)
木の葉月(プロフ) - シャーロックさん» 全然美人じゃ無いっすよ。ちょっと風呂入って来るんで、また明日話そ。 (2021年4月7日 23時) (レス) id: ac1426199a (このIDを非表示/違反報告)
シャーロック - 木の葉月さん» うわ、結構時間掛かるのね。コノハヅキはびじんだろーな〜 (2021年4月7日 23時) (レス) id: 00557ff71e (このIDを非表示/違反報告)
木の葉月(プロフ) - シャーロックさん» へへっ!30分前くらいに帰ってきたで (2021年4月7日 23時) (レス) id: ac1426199a (このIDを非表示/違反報告)
シャーロック - 木の葉月さん» おお、お疲れ様〜! (2021年4月7日 23時) (レス) id: 00557ff71e (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:木の葉月&シャーロック x他2人 | 作者ホームページ:https://twitter.com/sherlock_rio?s=21
作成日時:2020年10月3日 18時