【旧バージョン】僕のクレイジーDAYS (ページ17)

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ユウミさんのお手伝いページ17

僕はお腹に力を入れて声を出した。
「ユウミさん！何か僕にお手伝い出来ることはありませんか？！」

ユウミさんは大きな目を見開いて、ちょっとびっくりしたように振り向いた。
長い見事な金髪(ブロンド)が、窓からの風に煽られて翻った。

あぁ、エプロン姿のユウミさんを見られるなんて……
ファンタスティック！！

「リーハさん！いえ、そんなお手伝いなんて……！」
今日は皆さんの歓迎会ですし……そう言うユウミさんの顔は、少しだけ赤かった。

これって脈あり？
うん、鍋やフライパンの熱気で顔が赤くなってるだけなんて、僕は絶対認めないからな！

「良いんです！僕がお手伝いしたいんですから！お皿洗いでもテーブル拭きでも、なんでもさせてください！」
緊張して何も言えなくなる前に、僕は大声で言い切ってしまった。
「あ、はい……。それでは、テーブルはもう拭いてあるのでお皿を拭いて頂けますか？」
「もちろんです！」

僕はお洒落な刺繍が施されている布巾？を受け取り、これまた豪華な装飾付きの金属のバッドを拭いた。
拭き終わると、ユウミさんはそこにバジルソースを塗ったフランスパンを置いていった。
うわ、これは美味しそうだ……。

次のお皿を拭きながら、僕はキッチンを見回した。
鍋の中ではビーンズや何かが煮えているし、フライパンでは鶏肉がこんがりときつね色に焼けている。
チラッとユウミさんが開けた冷蔵庫を覗くと、ホールケーキがあったので驚いた。更にオーブンからも良い匂いがして来た。

うわぁ…なんて豪華なお昼ご飯なんだろう。
確かに、今日でここにに住む人が全員集まるわけだから、ユウミさんが歓迎会をするのも分かるけど。

これはクリスマス並みだ！！

今にも口から飛び出て来そうな歓声を押し殺し、
僕は精一杯紳士的な顔をしてお皿を拭いていた。

「ふふ」
突然、僕の後ろでユウミさんがかわいらしい声で笑った。振り返ると、ユウミさんは真っ赤なラズベリーを咥えていた。

いけない！
ユウミさんの白い肌と、艶やかな唇、宝石みたいなラズベリーと、そのポーズは……
僕には刺激が強すぎる！！