【旧バージョン】僕のクレイジーDAYS (ページ16)

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念入りな身繕いページ16

なんか不思議な人だったな、
シャーロックさん...
リーフさんと違って、黒い髪だし、ギリシャ彫刻みたいな彫りの深い顔立ちをしていたなぁ。

だけど、なんと言ったらいいのかな、二人ともすごく格好良かった。どこか雰囲気も似ている気がする……。

まだ興奮でドキドキする胸を押さえながら、僕はまた３号室に戻った。

うーん、これからどうしようかな。
机の上に開きっぱなしになっているノートを見て、僕はちょっと罪悪感にかられた。

こんなに気が散ってちゃダメなのはわかっているけれど、もう勉強に集中できる気がしない。まぁ今日は仕方ないよね。……また、お昼ご飯の後にでも始めれば良いかな。

……そう言えば、今何時？？

僕は何気なく机の上の時計を見て驚いた。

！

あと一時間でお昼じゃん！
そんな……あっという間過ぎるよ。
リーフさんのお手伝いをしたり、シャーロックさんと話をしたりしていたから？
そんなに時間掛かってたかなぁ。

うっ、……そういえば、僕、髪の毛直してない！
うわぁぁ！

僕は慌てて鞄の中から服を取り出し、小脇に抱えてシャワー室へ急いだ。

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シャワーにかかった時間は、きっかり五分。
まさにカラスの行水。

普段は十分以上入っているんだけど、とても良いことを思いついたので急いだんだ。

それは何かって？
ユウミさんのお手伝いに決まってるじゃないか！

椅子に座ってお昼ご飯をただ待っているだけじゃなくて、お皿を洗うとか、ダイニングテーブルを拭くとか、そんなことをやらせてもらおうと思ったんだ。

そうすれば大家さんはきっと喜んでくれるはず！

僕は髪の毛も急いで乾かした。
乱暴ではあったけど、一度全部濡らしたからか数分で、僕の髪の毛は面白いように綺麗にまとまった。
これでよし。

僕は鏡を見ながら服装も念入りにチェックした。
乱れていたシャツの裾をズボンの中に入れていると、さっきのシャーロックさんの言葉が頭によぎった。

『お前さんが今着ている服は、手首や首周りが所々擦り切れているな。小さな穴が開いている部分もある。』
……あれは、ちょっと恥ずかしかった。
そのうちどこかで新しい服を買った方が良いかな…。

すっかり準備が出来た僕が一階へ降りて行くと、思った通りユウミさんはキッチンで大忙しだった。
真剣な顔をして鍋の中をかき混ぜていたから、声をかけようかどうしようか迷ったけど……。

ここで帰っちゃ意味が無い！