予知夢を見る少女 約束のネバーランド ONE

20　準備の始まり　続 ページ22

ﾚｲ「なるほど、だから僕から話すよ、か。でもな、こういうのははっきり言った方がいい。エマ、出るだけじゃダメなんだぞ。出荷される先がある。"農園"ってモノがあること自体で予想はつくだろ。外に待つのは鬼の社会だ。人間の生きる場所なんて最悪どこにもないんだよ」

あ…

ﾚｲ「ムリなんだよ。連れて出りゃ全滅は見えてる。置いていく。それが最善だ」

そうか。レイはそう考えているのか

でも私は…

ｴﾏ「やだ。無理でも私は全員で逃げたい！何とかしよう?」

ﾚｲ「ハァ!?」

ｴﾏ「全滅はやだよ…でも、置いていくって選択肢はない。コニーで終わりにしたいの。もう誰もあんな姿にしたくない。ないなら作ろうよ外に！人間の生きる場所。変えようよ世界！」

あれ？今の自分すごい発言したな〜

ｴﾏ「レイのおかげで今わかった。これはそういう脱獄なんだ。私は折れない…決めたから…だからレイが折れて！ゴチャゴチャ言わずに力貸して！！」

お願いだからこれで折れて！

ﾚｲ「オイコラ保護者ノーマンちょっと来い！」

レイはノーマンをつれてどこかへいってしまった

私はやることがなくなって、ただ、塀を見つめていた

この塀の先は未知の世界

まずはその未知の世界を調べないと

そして、必ず家族みんなで生き残るんだ！！

それから、少し話してハウスに戻った







私は、いや、私たち３人はこの時、誰かに見られていることに気づけなかった───

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