音の波紋を、雷へ【イナズマイレブン】 (ページ8)

今日:471 hit、昨日:204 hit、合計:32,158 hit

◇ 隣の席ページ8

.

「ああ──────────！！！」

既視感か、デジャヴというのか。
Aは苦笑する。というのも、円堂が叫ぶのも無理はなかった。

「今日から、我が雷門中に転入することになった豪炎寺修也(ｺﾞｳｴﾝｼﾞｼｭｳﾔ)組んだ。前は木戸川清修中学にいたんだったな？」

「…はい」

木戸川と聞いて益々顔を輝かせる円堂を見てAはため息を吐く。

(豪炎寺って…結構有名な奴だったよね。…関わらないでおこう。)

Aは選手として小学生の頃から有名だが、中一からは誰にもバレないように無名の雷門に行った為話題は薄れていった。

だが技や名前を見たり聞いたら、その特徴的な見た目も相まって一発で「神の指揮者」とバレるだろう。

普通に恥ずかしいのだ。普通に。

なんの偶然か知らないが豪炎寺はAの隣の席だった。必然的に自己紹介しなければならないが円堂が話し掛けたお陰で助かった。

「俺！円堂守！サッカー部のキャプテンやってるんだ！ポジションはキーパー。

お前も、入らないか！？木戸川清修って、サッカーの名門だもんな！どうりであのキック！凄いはずだぜ！」

「…サッカーは、もう辞めたんだ」

その発言に、眉をピクリと動かすA。

「やめたって…どうして？」

「俺に構うな。」

円堂が追求しても、豪炎寺は口を開くことは無かった。

.

夢主ちゃんはゆったりした黒いカーディガン着てると思ってください