音の波紋を、雷へ【イナズマイレブン】 (ページ7)

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◇ 乱入者ページ7

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「あれ？雷門中じゃねーの？部員の全然いねぇ、弱小サッカー部ですよ！」

「下らねぇ、ガキ相手に玉蹴りか？」

不良の笑い声が響く。その声に限界が達したのか、Aが眉を顰めながら近寄った。

「ちょっと、こっちは謝ったじゃないですか」

「あぁ？っておい！すげぇ上玉な女じゃねぇか！」

「Aちゃん…！」

興奮したようにAの腕を掴む不良。それを見た秋は駆け寄ろうとするが、秋を巻き込みたくないAに目で制され、渋々立ち止まった。

円堂も心底心配そうに見上げている。

「離せ…！！」

「おいおい生意気な嬢ちゃんだなぁ。安井さん！お手本見せてやっちゃどうです？」

「いいねぇ…やってやろーじゃねーか…っぺ！」

サッカーボールに唾を吐きかける不良。
この行為に上にいる少年も、円堂も、Aも、怒りを顕にして顔を顰めた。

「あーらよっと！！」

不良が蹴ったボールが速い速度でまこの元へ向かう。所詮初心者が蹴ったボールだが、子供が当たってしまったらひとたまりもないだろう。

「まこ！！」

Aの声が響く、当たると思ったその時オレンジのパーカーを来た少年が飛び出して来て、当たるところだったボールをその足で蹴り返した。

そしてそのボールは不良の顔にクリーンヒットした。

「て、てめぇ！！」

不良がまだ足掻こうとしたが、少年の鋭い眼光に脅えた。
不良は負け犬の様な叫び声を上げながら去っていった。

まこに礼を言われた少年は、優しく微笑みながら去ろうとした。

(あいつって…)

円堂が先程の少年のシュートに興奮して話しかけている中、Aは少年の事がどこか引っかかっていた。

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