◇ 尾刈斗戦 05 ページ49
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止められていた足が動けていることに驚く雷門。
ゴーストロックの正体は、一種の催眠術だったのだ。
視覚と聴覚を同時に訴え、脳に錯覚を起こさせるもの。
一部ではヒプノシスとも言われている。
先程フィールドに響いた歌声は、Aが催眠術の正体にいち早く気付き、自分の歌声だけに集中して周りの音を除外していたのだ。
円堂はボールを宍戸に渡し、FWにボールを渡すんだ、と声をかける。
宍戸は染岡さんのシュートじゃ…と躊躇うが、円堂はあいつを信じろ！と跳ね除けた。
「あの監督が言う通り、俺たちはまだまだ弱小チームだ。だから、一人一人の力を合わせなくちゃ強くならない！
俺たちの一点は！全員で取る一点なんだ！！」
そして円堂の掛け声に押されるように、上がっていく。
宍戸からパスを受け取った染岡は、驚いたように宍戸を見るが親指を立てて返され、やがて決意した顔持ちで走る。
その時、豪炎寺が声をかける。
「やつの手を見るな！あれも催眠術だ！平行感覚を失い、シュートが弱くなるぞ！」
「……！お前、ずっとそれを探っていたのか…、(やっぱり凄いやつだぜ…、それ比べて俺は…)」
染岡は、前を塞ぐDFをキッと睨みつけ、豪炎寺の名を呼んで上へとドラゴンクラッシュを放った。
それに驚いた豪炎寺だったが、咄嗟に上へと飛び上がる。
「�� ドラゴンクラッシュ �瓠�」
「�爛侫．ぅ▲肇襯諭璽畢瓠�！」
青いドラゴンが赤い龍に変化し、ゴールへと突き刺さった。
そして、次に追加点を取ろうと雷門は攻め上がる。
Aは淡い光を放ちながら神のタクトを形成して行った。
「行くよ…マックス！栗松！FWを警戒！」
「はいでヤンス！」「おう！」
「風丸！サイドを抑えて！」
「わかった！」
「豪炎寺、染岡！そのまま攻め上がれ！！」
「「おうっ！！！」」
そして、豪炎寺と染岡の必殺技……ドラゴントルネードが、尾刈斗中のゴールへとまたも突き刺さった。
5−3で、雷門中の勝利だ。
「エースストライカーの座は、譲ったわけじゃねぇからな。」
「ふ……」
雷門中、FF出場決定。
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ナルナル(プロフ) - 続きが月すごく気になります！これからも頑張ってください！応援してます！ (11月10日 16時) (
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作者名：ちきんたつた | 作成日時：2023年11月6日 16時
