音の波紋を、雷へ【イナズマイレブン】 (ページ46)

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◇ 尾刈斗戦 02 ページ46

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試合再開
尾刈斗中からのキックオフで、試合が始まる時。

「いつまでも雑魚が！！調子に乗ってんじゃねえぞ！！」

「…！なにあれ」

周りを見る目が人一倍優れているAは、相手の監督の様子が豹変したことに気付く。
それを皮切りに、尾刈斗中の様子も変わり始めた。

「マーレ、マーレ、マレトマレ……」

尾刈斗の選手が五人で並び一気に攻めてくる。

雷門の選手はディフェンスに付くが、マックスと少林寺がつこうとすると、それは半田、宍戸だった。

「みんな！落ち着いて相手の動きをよく見るんだ！」

「―――無駄だ！〝ゴーストロック〟」

攻め上がってきた幽谷を止めようとするが、壁山たちの足は動かず、円堂さえ動かせずにいた。
そのうちに必殺シュート、「ファントムシュート」を打たれ、得点を重ねられてしまった。

試合再開し、雷門からのキックオフ。
豪炎寺は注意深く観察しようとするも、染岡はそのまま攻め上がる。
豪炎寺の声も聞かず、強引に突破して行った。

「〝ドラゴンクラッシュ〟！」

だが、そのシュートはゴールキーパーが奇妙な動きをしたと思えば止められてしまった。
そのゴールキーパーから幽谷へパスされ、皆は自陣に戻る。

だが、先程のゴーストロックを使われまたも足止めされてしまった。

そのまま、同点に持ち込まれる。
そしてまたゴーストロックを使用され、ついに3点目に勝ち越されてしまった。

(マーレ、トマレ……これを破るには……)

雷門からのキックオフ。
半田がパスを受け取り、宍戸へパスを出した。
だが向こうのMF、武羅渡にボールを奪われた。
そして、またも幽谷の元へ。

「〜〜……♪ルルル…～…」

「？なんだ……？歌声？」

観客の一人が、ぽつりと呟く。
その間にもAは、ボールを奪うべく走り出した。
それを見た幽谷は、ニヤリと笑った。

「お前も止まれ！〝ゴーストロック〟」

Aの足が止まる ――― と思えば、Aは指揮者のように腕を交差させて、それを光を纏いながら開く。
そして、そのまま足をボールへ狙いを定めた。

「 ――― 〝アインザッツ〟」

「何っ！？」

七色の音符が表れ、綺麗な音を靡かせながらボールを掠めとった。
これには一同驚愕する。

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