音の波紋を、雷へ【イナズマイレブン】 (ページ44)

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◇ 小馬鹿ページ44

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〈――― はい！いよいよ今日この日を迎えました…！雷門中対尾刈斗中の練習試合…！あの帝国学園を下した、我が雷門中イレブンの勇姿を見ようと、多くの観客が詰めかけております！

雷門中イレブンは、どのような試合を見せてくれるのでしょうか！？〉

少し曇り気味な空の下、雷門イレブンは試合に向けて準備運動をする。
雷門中の校門には、帝国学園所属の鬼道と佐久間の姿もある。
それぞれが準備していると、帝国の時とは少し違う怪しい霧を纏い尾刈斗イレブンがグラウンドに入ってきた。

そして、試合開始の前にそれぞれが整列する。
両校の監督が握手した後、尾刈斗中の監督がどこか嬉しそうに豪炎寺とAに声をかけた。

「君たちが豪炎寺くんと神童さんですね！帝国戦でキミ達が打ったシュート、それに加えて神童さんの神のタクト…見せてもらいましたよ。いやはや素晴らしかった！

今日は、お手柔らかにお願いしますね」

「どうも」とAは簡素に返事を返すが、豪炎寺は無言のままだ。
言外にその二人以外興味が無いと言われている。
それに憤慨したように染岡が怒鳴る。

「ちょっと待て！あんた達の相手は豪炎寺やAだけじゃない！オレ達全員だ！！」

「はあ？これは滑稽ですね。我々は豪炎寺くん、そして神童さんと戦ってみたいから練習試合を申し込んだのですよ？

弱小チームである雷門中など、興味はありません。」

「っなに！？」

「やめなよ染岡。」

食ってかかる染岡に、染岡の隣に立っていたAが肩に手を置いて制す。
尾刈斗中の監督は、小馬鹿にするように「せいぜい豪炎寺くんと神童さんの手を引っ張らないようにしてくださいね」と言いながら去っていった。

「言ってくれるじゃねぇか……」

「見せてやろうぜ、染岡！お前の必殺シュート！」

「ああ！」

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