音の波紋を、雷へ【イナズマイレブン】 (ページ5)

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◇ やる気がない部員たちページ5

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それから、円堂達が2年生になった頃。

「さあ！練習だ！」

シーーーーーーン…

「さあ！練習〜…あぁ；」

キャプテンの円堂が部室にいる部員達に声をかけるが、やる気が無いのか無視される。

「どうしたどうした！もうずっと練習してないんだぞ！」

「グラウンド、借りられたのかよ？」

円堂達と同じ2年の染岡がけだるげに腕を組みながら言うと、円堂は口篭る。

「う…これからまた、ラグビー部に交渉して…」

「だと思った」

「どうせ笑いものになるだけでやんスよ！」

「8人ぽっちならテニスコートで充分だろって」

Aが入部してから部員は増えたものの、それでも少なく周りには笑いものにされるばかりだ。

グチグチとやる気無さげに呟く部員たちを前に限界に達した円堂はボールを持ちながら叫ぶ。

「〜っ！！！オレたちはサッカー部なんだ！！！」

そして、部室に貼ってある紙を指しながら部員達に語りかけた。

「''フットボールフロンティア''今年こそ！今年こそ！これに出ようぜ！？な、染岡、半田！」

「ムリムリ…」

「壁山〜」

「…」

「栗松、宍戸！」

「部員8人じゃ試合に出られないでヤンス！っおっと」

「遅いそこでシュート」

「うるさいですヤンス！」

「お前らな！！サッカーをやりたくて入部したんだろうが！サッカー部がサッカーやんなくて、どうすんだよ！」

そう言った円堂は、勢い良く部室を出ていってしまった。
出てきた円堂に、Aと秋が走り寄りながら声をかける。

「円堂！遅くなってごめん」

「あっ！A！木野！」

「ごめん、グラウンド借りられなくって…みんなは？」

「いつもと同じ。」

「練習しろって言ってこよっか？」

秋が部室を見ながら言うが円堂は気にしていないと言うふうに笑顔で言うのだ。

「いいよ！そのうち…きっとやる気になってくれるさ！アイツらだって…ほんとはサッカー大好きなんだから。」

そう言いきった円堂に、Aと秋は顔を見合せて仕方ないというふうに笑う。
こういう男なのだ。円堂という男は。

「じゃあ！また河川敷行くんだ？小学生のチーム相手で練習になってる？」

「あぁ…あいつら！結構やるんだぜ！木野も見りゃあわかるって！」

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