音の波紋を、雷へ【イナズマイレブン】 (ページ32)

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◇ こわーいウワサページ32

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「おらあああぁあああ！！！」

青い空の元、河川敷で特訓する雷門イレブン。
その中で、染岡が雄叫びのような声を上げながら荒々しくプレーをしていた。

影野にボールが渡り、染岡はそれを奪おうとするが影野の服を掴み無理やり奪っていった。

「染岡！今のはファールだろ！？」

そう注意する半田の声も聞かず、尚も進み続ける染岡。
途中で風丸が声を掛けるのにも関わらず、染岡はシュートを打ち、それははずれてしまった。

「どうしたんだよ、染岡！」

「こんなんじゃダメだ……！」

そして地面に拳を打ち付ける、染岡。
その顔はどこか思い詰めているようで、豪炎寺と自分の差に悩んでいるのだろうか、とAは思う。

(そんな思い詰めなくても、染岡は染岡だけどな〜……)

Aがそう声を掛けようとした時、「木野せんぱーーーい！」と女子の声が聞こえる。
その声の正体は音無春奈で、彼女は帝国戦以来雷門イレブンのファンになってしまい、見学に来たとのこと。

春奈は木野から次の試合の対戦校が尾刈斗中だと聞くと、少し怯えたような様子を見せた。

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「尾刈斗中の怖い噂ってなんだよ？」

「えと、噂って言うのは……」

曰く、尾刈斗中と試合した対戦した相手は三日後に全員高熱を出して倒れる。
曰く、尾刈斗が試合に負けそうになると風が吹き出して中止になる。
曰く、ゴールにシュートを打とうとすると、足が動かなくなる。

その内容に、一年は怯えた様子を見せるが円堂は噂だと笑い飛ばした。

「あの、やっぱり豪炎寺さん……」

「なんだお前らァ！豪炎寺なんか頼らなくても、オレがシュートを決めてやる！FWならここにいるぜ！」

「おう！その勢いだ！なんか豪炎寺豪炎寺、って、そりゃ染岡も怒るって〜」

「ま、元からいるメンバーで頑張るってのも、いいと思うけどねぇ」

半田とマックスが言うのに対し、円堂も笑顔で同意を返す。
だが一年は、あの試合の時の豪炎寺のシュートが根強く残っているのか、まだ不安げだ。

「みんな！人に頼ってたら、強くなんかなれないぞ！」

「そうだ！」

「さ！練習だ！！」

「「「おう！！」」」

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