音の波紋を、雷へ【イナズマイレブン】 (ページ31)

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◇ 特例ページ31

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各々がFFに出場出来るということで盛り上がっている部室。
その雰囲気を壊す様に、ひとつの声が響く。

「ん？―――あぁっ！？」

皆がその声に目を向けると、その声の人物は目金だった。
目金がそんな声を上げたことに皆は疑問を持つ。

「どうしたんだ？そんな声上げて。」

「み、皆さん……フットボールフロンティアは男子だけのサッカー大会……女子は参加出来ないんですよ！！」

女子、という言葉に皆、Aの元へ顔を向ける。
そして、目金の言葉通りとなると……
AはFFに雷門イレブンとして参加出来ない、ということになる。

「「「「あぁーーーーーー！？」」」」

「…；」

「しまった、勝ったら参加出来るってことに喜びすぎて忘れてた……」

「し、神童さん出られないでヤンスかぁ〜！？」

「Aが出られないなんて……」

阿鼻叫喚、まさにそれを表すといいだろう。
その様子にため息を吐いたAは、徐に自分の荷物の元へ。

そして、ガサゴソとその中身をいじり出した。

「えーと、何処だっけ……」

「「「「？」」」」

「あ、これだ。ん。」

そう言いながら皆の前に出されたのは、一枚のカード。
何のカードだ？と皆がじっくりとカードに目を通すと、そこには確かにこう書かれていた。

【女子特例枠選手 : 神童A

この者は厳重な審査により特例として男子サッカー大会、フットボールフロンティアへ参加する事を許可する。】

「こ、これは！特例として参加出来る人だけが持つ事の出来るイレブンライセンスカード！？」

「「「「ええぇーーーーー！？」」」」

「ウン、そうだよ。
小学校上がり立てくらいかその前くらいかな？ここに書いてある通り、私は男子サッカーに正式に出る事が許可されてんの。

勿論、私の家のコネとかそういうの関係なく、実力を見込まれて厳重な審査の上でね。」

「だから試合にも出られるから大丈夫。」とからから笑うAに、皆はほっとした。
円堂と秋と共に最初の方から雷門イレブンを支えてきたAが、ここに来て試合に出られないなんて納得出来なかったからだ。

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