音の波紋を、雷へ【イナズマイレブン】 (ページ4)

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◇ 三人目ページ4

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その数日後。

Aは自身が通う事になる教室に辿り着く。
それ迄にすれ違った人にサッカー部の事を聞いたが、皆鼻で笑いながら今の状況を話すばかり。

(弱小サッカー部、ねぇ。)

聞けば元々サッカー部は無くて、創設したが円堂とマネージャーの秋だけなのだとか。
(すれ違った人達や話を聞いた人達がAに見惚れてたのは割愛)

「編入生を紹介します。…入ってきて下さい」

教師の声に思考を戻したAは、教室へ入る。

フワリと靡く茶髪に生徒達は目を奪われる。
それを気にせず、チョークを手に取り自身の名前を書くA。

「─────神童A、です。ヨロシク。」

少し笑みを浮かべながら言ったAに、生徒達はぽー…と見惚れてしまう。

サラサラな茶髪、赤い切れ長の目。見目が整っているAは、財閥育ちなこともあり所作も綺麗な為、見惚れる者が多い。

視界の端に、驚いたような顔をした男がいたので、してやったりと笑った。

「あぁ─────！！！！！」

遅れて状況を理解したのか、円堂は叫ぶ。だが教師に咎められ、すぐに座っていた。
その状況を見て、Aは肩を震わせていた。

＊＊＊＊

(さて、先ずは入部することからだね)

授業が終わり、クラスの者はAに話し掛けようとするがその端麗な容姿故に話しかけられずにいる。
そして、勇気ある者が話し掛けようとした。

「ね、ねぇ神童さ…」

「ごめんね、用事があるんだ。」

Aはカタン、と音を鳴らしながら椅子から立ち上がりある者の元へ移動する。
その音で教室のみんなの視線が集まり、Aの一挙一動に注目する。

Aはそんな事は気にせず、ある机の前に立ち止り机に手を起きながらその茶色い目を見つめた。

「編入生基、神童A。サッカー部入部希望…ヨロシクね、キャプテン。」

「…〜っ！！やったァ─────！！！3人目ゲットだぜ！！！」

円堂の喜びの声が、学校中に響き渡った。

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