音の波紋を、雷へ【イナズマイレブン】 (ページ30)

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◇ おともだちページ30

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「みんな！お客さんよー！」

そう言いながら部室に入って来たのは、マネージャーの秋。
秋は部室に漂う雰囲気に気づき何かあったかと声掛けるが、円堂は苦笑いで誤魔化す。

そして、秋の案内の元入って来たのは雷門夏未だった。

「帝国学園との練習試合、廃部だけは逃れたわね。」

「お、おう！これからガンガン試合していくからな！」

「…次の対戦校を決めてあげたわ。」

その報告に驚愕するが、次第に顔を輝かせるイレブン。
各々が楽しげに話し合う中、夏未は厳しい顔付きで話を聞くのか聞かないのか問いただす。
それに円堂が焦ったように何処の学校と対戦するか夏未は笑みを浮かべながら話し出す。

「尾刈斗中。試合は1週間後よ。」

「尾刈斗中、？」

「勿論、ただ試合をやれば良いと言う訳ではないわ。…今度負けたららこのサッカー部は直ちに廃部。」

その条件に、またかと肩を落とす円堂。
だが夏未は勝利すればフットボールフロンティアへの参加を認めると話した。

「せいぜい頑張る事ね。」

「バイバーイ、夏未ちゃん。」

「またね、A。」

話し終えた夏未にAは軽く手を振る。
それに軽く笑いながら返し、背中を向け優雅に去っていった。

それを見ていた風丸が、Aへ問いただす。

「A、知り合いだったのか……？」

「うん、結構前からのしりあいだよ。」

Aはあの神童財閥の令嬢だ。
だから雷門総一郎の娘、雷門夏未とはパーティなどで会うこともある。
そして総一郎はサッカー協会会長の為、特例女子選手枠として審査を行った時総一郎とも必然的に知り合いになり、その娘とも知り合いになったのだ。

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