音の波紋を、雷へ【イナズマイレブン】 (ページ3)

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◇ 虹色の音ページ3

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ゴール前で構える円堂と足元にボールを留めているAが対峙する。
円堂はイキイキとした笑みを浮かべている。

「じゃあ…行くよ！」

走り出したAを前に、円堂は腰を低く落として構える。
その間にもAは走り出し、サッカーボールの元へと足を降り出した。

音符が円に重なり合い、虹色に輝く。

「 ───────〝フォルテシモ〟！」

綺麗な音色と共に、そのシュートは円堂の元へ、受け止めようとした円堂だが威力が強くいとも簡単に吹き飛ばされてしまった。

威力の反動で座り込んでしまった円堂は、両手を開いたり握ったりしながら先程の事を思い出す。

「(すっげぇ…体の中心にグワッときて……)」

「私の勝ちだね。」

その声に我に返った円堂はAの方へ顔を向けると、本人は勝気な笑みを浮かべこちらを見ていた。

「っっすっげぇぜ！！お前のシュート、手にグワーッてパワーが伝わってきてガーッて体にも伝わってきてさー！！」

ずいっと詰め寄られながら勢い良く言われたとんちんかんな言葉にAは目を見開く。
そして次第に笑ってしまった。

「あははははっ！何その説明！キミ面白いね〜」

「なぁ！もっと一緒にサッカーやろうぜ！そういえば名前は？
俺、円堂守！雷門中サッカー部のキャプテンだ！」

「うーん、もっと一緒にサッカーしたいけど今日はもう帰らなきゃ」

「ああ……そっか！」

言いながら背を向け歩き出すA。そして円堂達へと顔を向けながら薄く微笑んだ。

「名前は次会った時に教えてあげる。またね。」

「おう！！……またね？」

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