◇ 2人の転校生 ページ15
◆◇◆◇
円堂達が校内へ壁山を探しに行っている時。
「おい寺門、どうして俺達がこんな弱小と試合しなきゃならないんだ？」
「総帥は、ここに転校してきた生徒二人を気にしておられるのだ…ソイツらの実力をしっかり見極めてこい、と…」
「ほう？一体誰のことだ？」
「まだ、いない。」
「いない？いないってのはどういう事ですか？！面白いものが見られるって言ったのは鬼道さんでしょ！？」
「まだ、と言ったんだ。慌てるな。」
「へぇ？それじゃそいつはウチに呼んでも使えそうな奴らなんですね？」
「それは総帥が決めることだろう。俺達は命令通りに動くだけ…それに、もう1人は…」
「？鬼道さん？」
「転校生の二人、内一人はこの学校に確実にいるがもう一人は確証が掴めていないらしい…」
「それはどんな奴なんです？」
「俺もよく分かっていない…深くは聞けなかったからな。何にせよ、失敗は許されない。」
そして、試合は始まる。
◆◇◆◇◆
「これより！帝国学園対雷門中学の練習試合を始めます！
ではキャプテン、コイントスを…」
審判はそう促すが、鬼道は興味が微塵も無いと言い表す様に自陣へ足を向ける。勿論それに審判も咎める、が。
「必要ない。好きに始めろ。」
まるでお前達にはこれくらいのハンデをくれてやると言うような、あまりにも舐められた態度だった。
すると何処からか、実況の声が聞こえる。
「挑戦です！これは、我が雷門に対する帝国の、挑戦です！！」
「なんですか？貴方？」
彼は角馬圭太という将棋部所属の男らしい。どうやら実況をするためにはるばるやってきたようだ。
「さあ皆！頑張って行こうぜ！」
ピィ _________ッ！
ホイッスルが鳴り響く。
目金が染岡へパスを寄越し、染岡は松野に預け帝国のエリアへと上がっていく。
松野は染岡へボールを返す。
受け取ろうとする染岡の前から、敵FWの佐久間次郎と寺門がスライディングをしかけてくるが、染岡は飛んで交わした。
そして染岡は、俊足が自慢の風丸へとパスをだした。
次にまた染岡、松野、宍戸の順番で細かくパスを繋いでいく。
宍戸は半田にパスを出し、半田はそれをスルーした。
ボールはそのまま染岡へ。
そして染岡は飛んで左脚を振り上げ、帝国のキーパー、源田幸次郎が守るゴールへとシュートを放った。
◆◇◇◆
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ナルナル(プロフ) - 続きが月すごく気になります！これからも頑張ってください！応援してます！ (11月10日 16時) (
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作者名：ちきんたつた | 作成日時：2023年11月6日 16時
